Rockスタイルのピッキング! 訓練編・総論


「訓練」とは、ある技術について教え込み、身につけさせること。
そして目標に到達するまで継続的に行なわなければならないこと。

ここで云う「訓練」とは、意識を持って集中しその技術を体得するまで継続的に行うことである。
その技術とはピッキングの動作のことである。つまり手首の動かし方や指の動かし方。
これらは動作のための筋肉の訓練でもあるから、ギターは必ずしも持つ必要はありません。
ですからここでやるのは、動作の訓練で、ピッキングの練習ではありません。

また「練習」とは、意識を取り払い無意識でも動作が出来るように繰り返し体に覚え込ませること。
なお且つ工夫をしたりして技術の向上をはかることを云います。

考え方としてこれらを理解することが大切になります。
うまくいかないときは、練習が足らないのか、訓練が足らないのかよく考えることが重要です。
いきなり、練習では無理があります。まずは、先に訓練ありき!と考えます。

それと、「練習」では、今日は気分が乗らないなぁ!とか、やる気がないなぁ!といった場合、
無理してやらない方が良いです。マンガでも読む方がましです。
しかし、「訓練」は違います。気分でやるものではありません。
やる気がなくても辛い訓練を楽しむことを優先して下さい。



イメージの重要性

訓練に於いても、また練習に於いても、正しいイメージを描く事が重要になります。
外国のギタリストのピッキングを見て、その動きの意味を理解して、
たとえ理解出来なくても、とりあえず頭の中にその動きのイメージ
(ビジュアル)を持って練習をするんです。
間違ったイメージでは、当然変な癖が付く訳です。
変な癖が付いて困る方は、結局正しいイメージが出来ていないからです。

成毛さんのラジオのギター講座を聴いていても、ただ聴いてるだけで、
成毛さんの喋る言葉の意味が理解出来ないと云うのは、正しいイメージが出来ないからです。
なかなか上手く出来ないと云う人は、イメージの訓練も必要です。

まぁ、ラジオだから仕方が無いと云えばそうですが、いくら教則ビデオを見ても
また先生に直接習っても上手くならない人がいます。理解力はイメージ力です。
初心者だから単に未熟と云う訳ではなく、物事を理解するイメージ力が未熟なんです。

結局、教則本や教則ビデオをせっかく買っても、単に見てるだけになってしまいます。
スナップのイメージ、フォームのイメージ、動作のイメージをしっかり捉えることが必要です。

ですからスナップの出来る人に直接教わったとしても
その人は無意識でスナップが出来てしまうので、おかしな話、動きを教える事しか出来ません。
ですから教わる方が、正しいスナップのイメージを持たないと何にもならない事になります。


訓練と練習を脳の機能で分類すると、基本的には「訓練は左脳」「練習は右脳」と考えます。
訓練そのものは、意識を持って集中するため左脳を使います。
動きの確認、フォームの矯正など論理的思考が求められるためです。

脳の機能(右脳、左脳)はリズム編で説明する事になりますが、
イメージ力と云うのは、空間認識能力を云い、脳の機能で云うと右脳の働きです。
ですが、訓練にもイメージ力は必要です。イメージを持って訓練に臨まなければなりません。

空間認識能力は、普段の生活の中で何気なく行なっていること、
例えば、歩く、取る、投げるとかの動作を、両目を閉じて
直感を働かせて行なうだけで鍛えることが出来ます。
両目を閉じている方が目を開けている状態の時よりも、
空間認識能力は研ぎ澄まされフル稼働します。
また同時に右脳も活発に働くようになります

ワタシは子供の頃、近くの神社で、鳥居までの距離を目を閉じて頭の中で
その距離をイメージ(空間認識)して、歩数を数える遊びをよくやりました。(以外と怖い)
自分の歩幅を考慮して、目を閉じて、ここからだと20歩かな?
慣れてくると、ぴったりなんです。まわりの景色も頭の中のイメージ(空間認識)
として捉えて、歩きながら自分の位置を想像(イメージ)する訳です。
つまり頭の中のイメージ(空間認識)と実際の空間が同じになるのです。
そうなれば、もう歩数を数えることもありません。
目を閉じていても、自分の位置が分かりますから。

別に、神社でなくても構いません。家の中でも出来ますね。
夜中、真っ暗闇でトイレに行く時、頭の中で家の間取り(空間)を想像(イメージ)
して廊下を歩くのも右脳の働きを活発にします。


空間認識力の簡単なトレーニング(右脳開発訓練)

自宅でも公園でも簡単にできます。
�,泙今機腺沓軅茲北椣�をつけます。 公園などでは小石などでもかまいません。
�¬椣�までの距離や空間を、目で見て確認してから目を閉じます。
�L椣�を目標に、頭に残ったイメージ、空間認識を頼りに
目を閉じたまま歩き、目印の位置まで移動します。
�い海譴髻⊂綣蠅砲任�るようになるまで繰り返します。

最初は難しいと思いますが、繰り返し行なううちに確実に空間認識能力が磨かれていきます。


イメージ力のある人、創造力のある人と云うのは、これは洞察力、観察眼が優れている訳です。
普段の生活の中でただ見るのではなく、観るんですね。仏法で云う観法と云うやつです。

これは物事の本質を見極めようとする考え方です。
よって努力だけではなく、その人の資質も問われてきます。
資質と云うのは物事の見方、考え方です。洞察力、観察眼と云いましたが、
それに加え推理力、分析力が求められます。

たかがギターを弾くのに「偉そうなこと云ってんじゃねえ!」とお叱りを受けそうですが
そうではありません。イメージ力のある人、創造力のある人と云うのは、
そういった資質が備わっていると云うことです。



イメージ力や創造力の無い人は、じゃぁどうすれば良いか?

まずは教わった事をただひたすら訓練し、そして習得することです。
習得すれば、ようやく次が見えて来ます。ですが無い人に限って文句ばかり云います。
有る人は、この訓練の先に何があるかイメージ(洞察)出来るので訓練の意味さえも理解します。


上手くなる人、成らない人の差はここにあります。





ピッキングのフォーム

動作には必ず理想となる基本が考えられます。ですからフォーム(形)についても
同様に基本はあります。そのフォームの理想となる基本とは
スナップが一番効率良く、ダウンもアップも、パチンとはじける形のことです。
動作も同じですが、そこさえ考えれば、おのずとフォーム(形)は決まっていきます。

ピッキングの基本動作の支点は必ず手首になります。そして手首を支点としての動作が十分に
出来ないうちはピックガードに指を付けたり、ブリッジに手首を置いたりしては駄目です。
なぜなら不用意に指を付けたり、手首を置いたりする事はフォームの基本がくずれ易く
結果、動作がスムーズに出来ない事になります。(ピッキングにならない、スナップにならない)
十分に出来れば、指を付けても、手首を置いても動作の妨げにはなりませんから全く問題はありません
もしあれば、まだ十分では無いと云うことです。

正しい(理想基本の)動きに、正しい(理想基本の)形が(まずは)ピッキングに求められます。
まずはと云うのは、理想の動きや理想の形が、ある程度出来るようになれば、
人それぞれ腕の長さや手の大きさ、指の太さなど違いがあるように、
動きや形をその人なりに変化させて行けば良いと云うことです。

理想の動きや理想の形が100%出来たとしても、
それをそのまま、いかなる場合もキープし続けることは至難の業です。

しかし、これは動きや形を自分流に勝手に崩すことではありません。
ある程度と云うのは、八割、九割とお考え下さい。変化であって崩しではありません。


外国のトップギタリストのピッキングフォームはその人にとっての
完成形です。(一番やりやすいという意味です)
そのまま真似をしても駄目なんです。なぜそういうフォームなのかを
分析、理解する必要があります。動作に関してもそうです。

ではフォームの基本(理想)とは、スナップが一番効率良く
ダウンもアップも、パチンとはじける形のことですから
まずは、ピックが弦を、どうはじくか考えなくてはなりません。

ピックが弦をはじく理想基本(スナップ)は、
ダウンもアップも同じはじき(スナップ)になる事です。
そのためには、ピックは、ギターのフェイス面と云うか
6本の弦のフェイス面に対して直角(90度)になることが理想と云えます。
この時ピックのアングルは全く考える必要はありません。
順アングルとか逆アングルとか云うやつです。
(アングルなんて考えは無視して結構です)

それよりもギターのフェイス面と云うか6本の弦のフェイス面に対しての
ピックの角度を考える必要があります。


ギターに対してのピックの角度(構え。)



イスに座ってギターを弾いた場合、ギターは斜めになります。
この斜めのギターのフェイス面(6本の弦のフェイス面)に対して
ピックが直角(90度)のフォームをとります。

つまり軽く手を握った形でピックを持って、直角(90度)のフォームを取ると、
これ以外と、思いのほか6番線側に手首が返ります。そして小指側が浮きます。
ポールギルバートのピッキングフォームがその良い例です。
彼は、理想形を常にキープしています。

もし軽く手を握った形で小指をボディに付けるとピックは1番線側に寝てしまいますね。
これ、ピックは寝てはいけないので直角(90度)になるように起こさないと駄目です。
結果、手首が6番線側に返るような形になるんです。


各弦に対してのピックの角度(構え。)弦のフェイス面



はじめは、ピックがより多く6番線側に倒れる形を取って下さい。
この形を崩さないように、弦をはじきます。ダウンもアップもです。


はじき方としては、「スナップ編」「動作編」でも説明した通り、
弦をピックでプッシュして、弦の張りを感じて、そこからはじき飛ばします。

ピックで弦をプッシュして、10kgの荷重を掛けたとすると、作用反作用の原理で、
弦からも10kgの力で押し返されていることになります。
その弦から押し返ってくる10kgの荷重をピックではじき飛ばすのです。

このとき、プッシュするピックがずれてはいけません。
「訓練編・実践」、ダウンピック・アップピックでの弦の受け止めと手首の返し。参照!

ピックがずれると云うのは、腕がブレたり、手首のフォームが崩れたりして、
きちんとピックが弦を受け止められていないと云うことですから。
そうならないようにしっかりコントロールすることが必要です。

また、ピックの持ち方も親指と人差し指でしっかり持ってください。当欄【ピックのアングル(順アングル、逆アングル) 参照。】

ですから、はじき方としては、まずは強くピッキングして(強く弦をプッシュして)弦の張りを感じて
スナップ(パチン)を掛けるようにして下さい。



手首のフォームとしてピックが、より多く6番線側に倒れる形はインサイドピッキングに適しています。
インサイドピッキングと云うのは2本以上の弦にまたがるフレーズの場合で
例えば、3番線をダウン、次に4番線をアップといったフレーズでのとき
ピックは3番線と4番線の間(内側)でのピッキングになります。
このようなピッキングをインサイドピッキングと云います。

逆に4番線をダウン、3番線をアップといったフレーズでは、4番線、3番線共に
外側からのはじきになりますから、アウトサイドピッキングと云います。

インサイドピッキングに適していると云うのは
3番線をダウンピックしたとき、ピックは3番線より下になるので、次に
4番線をアップピックではじくためには、3番線をピックが飛び越えないといけません。
普通は、ここで手首を返して3番線を飛び越すのですが
6番線側にもう既に手首が返っている形なので3番線をピックが飛び越すことが楽になります。


ポールギルバートのピッキングフォームや動作は、理想形と云っても過言ではありません。
このインサイドピッキングに於いても実に見事に手首の返しがあります。
特に4、5、6番線では。(とは云っても、ほんのわずかの動きです)
でもフレーズによっては大きく手首を返す場合がありますから、そこを良く見て下さい。


外国のギタリストの多くは手が大きいので、指をボディに付けても
ピックは弦に対してほぼ垂直(90度)になっているんです。
スティーヴ・ヴァイのフォームなんかでもそうです。もしくは、指を付けていても
垂直(90度)になるように6弦側に軽く手首を起こしているはずです。
それを理解せずただそのフォームだけを見て、見た目、同じようにボディに指を付けると、
手の小さい人ではどうしてもピックが1弦側に寝てしまうんです。
寝てしまってはスナップになりません。ですから、
意識して手首を返すフォーム「弦に対して垂直(90度)」を習得しなければなりません。
ギターソロの場合、親指の付け根の肉の盛り上がったところを、弦に触れるようなぐらいが
訓練としては丁度いいです。ですから、ブリッジミュートは、
小指の付け根の肉の盛り上がったところを使うのではなく、
(もちろん、場合によって小指側もありますが)
まずは親指の付け根の肉の盛り上がったところでブリッジミュートをするように心掛けて下さい。




アポヤンドとアルアイレ

クラシックギターの弾弦法にアポヤンドとアルアイレがあります。

アポヤンドは「寄りかかる」、アルアイレは「空中に」の意味です。どちらもスペイン語です。
クラシックギターでは、ピックを使いませんが、クラシックギターで、
ピックを使ってのアポヤンドとアルアイレを考えて見ます。
(クラシックギターですから、手首はいつも浮かせます)

ピックでのアポヤンドとは、例えば簡単に云えば、4番線をダウンピックでそのまま
3番線にピックを当てて止める弾き方になります。または、逆に3番線をアップピックで
4番線に当てて止めるやり方です。

このとき、ピックが弦に深く入った場合、手首が使えない(動作的には、動きが鈍い)と
結果こすり弾きのような感じになります。こすり弾きとはその名の通り弦をピックがこすることです。

またピッキングのフォームもピックが弦に対して
寝るような形(なびくような形)に必然的になるのでロック向きではありません。
(ジャズギターにはこのような弾き方があります。)また、音色に於いてもアポヤンドでは、
高次の倍音が出にくいので、基音中心の丸みのある太い音色になります。

ピックでのアルアイレがいわば、ロックギターでのスナップを掛ける弾き方と考えて頂いて結構です。
ただ、アルアイレだけでは駄目なので、ロックギターでは
そこにスナップと云うはじき飛ばす要因がないといけません。
また音色では、アルアイレは高次の倍音が多く含まれるようになり張りのある音色になります。

ロックギターではスナップを掛けるため、より多くの高次の倍音が含まれて
真空管アンプの特性も加わってより張りのある、より艶のある音色になります。




こすり弾き

こすり弾きには大きく分けて二通り考えられます。ひとつは、ブリッジに手首を置いての動きや
ミュートする場合などの動きです。その中で、まずは動作が鈍い(未熟)なために、
ピックが弦をこすりながらはじいてしまうことです。
これでは音の抜けはありません。当然スナップではありません。

もうひとつは、手首を浮かせていても、ピックが弦をはじく前にピックがずれて弦をこすることです。
これに気付かない人が多いです。スナップが出来ていると勘違いする要因です。
ロックギターのピッキングは「アタック」と呼ばれますね。
これはピックが弦に当たったところが殆んど動かず、そこからパチンとはじき飛ばすから
「アタック」なんです。手首のコントロールと云うのはここにも必要になります。
だから手首が硬いとピックがずれる原因にもなります。

マーシャル系のハイゲインアンプ(GA300FCなど)では、
コキコキとピックのアタック音が付きますが、それを勘違いして、
ピックのこすり(ずれ)をコキコキ音と思っている人が多いです。
本当のアタック音は、ピックのこすりではなく、例えば、まずピックが弦に対して
10ミリ入ったところを静かに当てたとします。そしてピックをずらさず(動かさず)に
そこからパチンと弦をはじき飛ばします。当然10ミリ分が弦をこすることになりますが、
このときに出るザッ!これがアタック音です。言い換えればスナップ音です。
勿論、実際はピックが弦に当たった瞬間の音(ほんのわずかですが)も多少加わりますから、
合わせてアタック音です。決してピックのこすりではありません。





初心者の方は右手の安定感を求めるあまり、つい指をボディに付けたり、
ブリッジに手首を置いたりしてしまいます。それでは、動作もぎこちなくなりますし、 第一スナップが使えません。
だから必ず手首は浮かせて、パチンとはじき飛ばせるようになることが、まずは必要なんです。

でも、なぜ右手を浮かせていると安定感が無いのでしょうか?
それは普通にただギターを弾こうとしても、まだギターを弾く肉体では無いと云うことです。
動きのコントロールは勿論、手首だけの動作に慣れていないと云うことも含めて・・・。

ギタリストならギタリストとしての肉体(腕、手首)を備えねばなりません。
ここに気付いて下さい。一般的に外国のギタリスト(有名・無名問わず)は、
手首の使い方(動きやフォーム)に関しては、腕力があると云うのではなく、
そのコントロールが素晴らしいのです。実際、腕力は普通で良いんです。
その使い方(コントロール)なんです。

極端に云えばミュートするかしないかギリギリの位置で
ブリッジのところで手首がピタッと安定している。これは一見するとブリッジに手首を置いて
固定しているように見えてしまうのですが、実は浮かせています。
浮かせていても手首がピタッと安定している。
これは手首のコントロール以外(勿論腕も)なにものでもありません。
当然ピッキングの正確さに影響します。


しかし、ただ普通にピッキングの練習の中だけで、腕の筋肉や手首でのフォームを鍛えることは、
出来たとしても相当時間が掛かります。ですから、筋肉強化に特化した訓練が必要になります。
そして、その訓練とは実はコントロールのための筋肉訓練なのです。


6弦側に手首が返るようなフォームは、やはり意図してやらないと駄目なのです。
(クローズドフォーム、オープンフォーム・実践編参照。)
慣れないうちは、このフォームをキープするのは筋肉的に辛いです。
ですから訓練が必要です。腕の筋肉、動きの訓練をやらないといけません。

ピックが弦をはじき飛ばす瞬間が、弦に対して垂直(90度)になることが、
ダウンピック(ダウンストローク)、アップピック(アップストローク)共に
スナップさせる動作のフォームとして理想となります。




ピックのアングル(順アングル、逆アングル)

一般的なピックの持ち方
(人差し指を軽く曲げて指の側面にピックを乗せて親指の腹で押さえて持つやり方)だと
必然的に順アングルと呼ばれる角度になります。

また、逆アングルというのは、ピックを親指の腹と人差し指の腹で
つまむように持つと逆アングルになるんです。

普通の持ち方だと、弾いてるうちにピックがズレてしまうので
ズレないようにぎゅっとピックを親指の腹と人差し指の腹でつまんで持つので、
その人は逆アングルになると云うだけです。

また外国のギタリストの中には教則本など読まずに自分で考えてギターを勉強
して来た人も多いので、ピックの持ち方も自己流です。
ピックをつまんで持つ方が、その人にとっては持ちやすく普通なのかもしれません。

日本では、皆さん教則本に頼るので、ピックをつまんで持つなど考えもしません。
ですから、逆アングルでの速弾きを見ると、そうか速弾きは逆アングルの方が良いんだ。
となってしまいがちです。ここでも、単に見た目の動作からしか物を考えていないのが分かります。

ですからアングルなど、何も考える必要はありません。
それこそ、単にピックの持ち方ですから。持ちやすい持ち方で良いのです。

それと、ピックはズレないように持つものだと考えがちですが、演奏中ピックはズレるものです。
勿論、ズレない方が良いのですが、やはり多少はズレるものです。
ですからフレーズの切れ目で指を動かしてピックのズレを直したり、
ピックを反転させて持ち替えたりします。その時、浅く持つとか深く持つとか考えません。

もしかしたら、浅くなったり、深くなったりしているのかもしれません。
その時、不都合ならば、またすぐ持ち替えれば良いのです。

つまり、ピックはズレないように持つ意識ではなく、ズレたら直せばいいくらいに考えて下さい。
もしズレても直せるようにピックを指でコントロールすることが大切です。
勿論、浅く持ったり、深く持ったり、色々研究して自分の持ち方を探せば良いと思います。
指でピックをコントロールすることも動作の範疇です。

それよりも、大事なこと(意識を持つのは)があります。スナップです。
どのようなピックの持ち方でも、パチンとはじき飛ばせるようになることです。

そして、バカのひとつ覚えのようですが、もし考えるのなら、
スナップからピックの持ち方、弦をはじく時のフォーム、そして動きと考えていきます。

これを逆に、動きをみて、フォームを考え、ピックの持ち方はどうしようかと考えてしまうので混乱するのです。


------- 加筆。2009年7月17日 (以前日誌に書いたことですが・・・。)-------

ピックは、しっかりと握ると云うか、しっかりと持つことです。これが基本です。
持ち方は人それぞれですが、一番大事なことは「しっかりと持つ」ことです。

勿論、力の入れ過ぎは駄目ですが、しっかりとピックを持つことを念頭に練習をすれば、
その力加減も分かるようになります。

ピックは指の中でグラグラするくらい軽く持て。とか書いてある教則本がありますが、
ピッキングの本質、すなわちスナップの本質を理解していません。
スナップの本質を理解して書かれた教則本は一冊もありませんから、注意が必要です。
ピックは、しっかりと持つことが、まずは基本になります。

ぐらつくように軽く持ったのでは、弦をはじく時にピックが弦のテンションに負けてしまって、
それこそ指の中でピックがぐらついてしまいます。
それでは、手首の動作がダイレクトに、はじく弦に伝わりません。
そうなると、アタックの瞬間パチンと弦をはじき飛ばせません。

硬いピックはしなりませんが、硬いピックであってもピックがぐらついたのでは、
結局ピックがしなっている感じになります。指の中でピックがぐらついては、
手首の動きでコントロールしているとは云えません。

アタックに負けないように、そして指の中でピックがぐらつかないように、
しっかりとピックを持って下さい。


また、しっかり持つことで、アタックのニュアンスも感じられるようになります。


あまり柔らかく、しなるような薄いピックは、手首を上手に使えない初心者では
スナップを効かせて弦をはじき飛ばせずに、おかしな悪い癖が付く可能性が「大」です。

ちなみに、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイは普通のピックを使わず、
現在流通していないオールド6ペンス硬貨をピック代わりに使っているそうですが、
「とにかく硬くて弦をヒットした時に曲がる事がないので、手の動きを完全に弦に伝えられる。」
と、語っています。(SoundTown / QUEEN Official Web Site)

ですから、しなるような薄いピックは使わずに、
初めはミディアムの硬さのピックを使ってスナップのパチンの感覚をつかんで下さい。
手首の動作も上達したら、硬いピックでも柔らかいピックでも、
ちゃんとスナップを効かせるピッキングが出来るようになります。
またそうでなくてはいけませんね。


ピックは、ぐらつかず、ピックが弦のテンションにも負けてはいけません。
パチンとはじき飛ばす訳ですから当然です。
スナップからものを考えるというのは、こういうことでもあります。


------------------------ 以上、加筆終わり  -----------------------





スナップを支点とした動き

動作編で、次のような説明をしました。

「速くなれば速くなるほど、手首を支点とした動きから、スナップを支点とした動きになるんです。
これは、ピッキングのちからのよりどころが手首から、はじく弦に移行する事なんです。」


スナップを意識してピッキングをすると云うのは、常にピックで、
弦をはじく負荷を感じていると云うことになります。
普通は手首を支点とした動きになりますが、速いピッキング(速弾き)に成れば成るほど
手首の動きはよりコンパクトになり、手首の動きに掛かるちからが小さくなります。

手首のちからとスナップの負荷が、殆んど同じか手首のちからのほうが小さくなると
相対的に動きの支点が、弦をはじく負荷に頼る事になるのではないか?
つまり、「ちからのよりどころが手首から、はじく弦に移行する事」になるはずだ。と。

このことは、「スナップ論」から導き出した考察なのですが、
実際、体験してみると、なるほど!そうか!と理解できるのです。

ですから、これは先に理論的に浮かんだもので、後から体験実証出来たことで
結果「スナップの原理・スナップ論」を裏付ける事になります。


ギタリストの動作をみて、フォームを考え、結果、スナップになる。なんて事は、
やっぱり無理があります。アプローチが逆というのはこれです。

正しくは、スナップからフォームを考え、そして動作が決まるんです。
「スナップ編」および「動作編」の熟読をお願い致します。
そして、より多くのイメージを持って、実践(訓練)をやって下さい。


ですが人からあれこれ教わるから、難しくなるんです。
3教えて貰えば、あとの7は自分で考え、工夫していけば楽しみながら取り組めます。

何度も云いますが、ロックのピッキングは、弦をパチンとはじき飛ばす!
これが極意(スナップ)です。これさえ理解すれば、あとは自分で出来ます!!

スナップ(ピッキング)のためには、何が必要か!?どうすれば良いのか?
あらゆる動作やフォーム、ピックの硬さ、持ち方など、考えるだけで楽しいですね。




それでは「実践編」で、しごかれて下さい。 頑張ってね。ヒヒヒ!!




---------------------- ロックギター ぱく船長 ------------------------




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