Rockスタイルのピッキング! 動作編


欧米人にとって、snap と云われれば、大なり小なり、そのイメージが湧くと思うんです。
それは我々が漢字を見たり聞いたりしてそのイメージが出来る事と同じだと思います。
例えば、「かわ」と聞いて三本線の「川」なのか さんずいの「河」なのかで
同じ「かわ」でも、その違いをイメージ出来ますね。勿論、自分の中でのイメージであって
他人とは多少違っていても、このくらいの大きさなら、まぁ三本線の「川」かなぁ。
それ以上はやっぱりさんずいの「河」だろうとイメージできますよね。
漢字を知らない人に三本線の「川」とさんずいの「河」の違いを
イメージさせる事は案外難しいと思います。
国土交通省が決めた定義は別として、、、。まぁイメージの例えですが、、、。

ですから欧米人にとってsnapとは、既にこういうものだと理解できるところがあります。
外国のギタリストにスナップを教えて欲しいと云っても、
スナップ?赤ん坊でも出来るだろ!と云われてしまいます。
それでも教えて欲しいと云うと、こうやるんだよとピッキングを見せてくれても
スナップのイメージが湧かない我々にとっては結局、
ピッキングの動作(動き)しか目に入りません。その動きの持つ意味が分からないんですね。

それでも一生懸命にその動きを研究し、何年も掛けてピッキングの動作をものにして
ようやくスナップという現象を導き出すことに成功する日本人ギタリストもいるでしょう。
しかし、そうしてスナップが使えるようになっても、逆にスナップが使えるようになると意識せずに
もう、どうやってもスナップが使えてしまうので、改めてスナップの本質を考える事はありません。
結局、おかしな話、教える時にはピッキングの動作を教えるしかないんです。

ところが外国のギタリストに教えてもらっても、同じような動作を教わることになるんです。
ですが、この動作はスナップから導き出された動きを教えているんです。
つまり、スナップさせるためには当然こんな動きになるから、こうピッキングしなさい。と

ですから例えば、外国のギタリストと前述の日本のギタリストの二人から一緒に教わっても、
極端な話、二人とも全く同じ動きを教えるはずです。きっと教え方に違いはありません。
でも、教える動きの意味合いが全く違っているのですが、動作は同じになります。
ここがまた混乱する要因ですね。

こうなると、スナップの本質を理解しないギタリストの場合、
ピッキングの動作(動き)を追求して行けば、そのうちスナップになるから頑張ろう!!
これでは、いくら練習をしてもなかなかうまくいきません。
このようなアプローチだとスナップが使えるようになるには、
そのうち、そのうちでは、大袈裟な話、10年は掛かります。




ピッキングに於ける動作

スナップするには当然、動作が必要です。間違いのないピッキングの動きを教えて貰っても
スナップの本質を理解しなければ、いつまで経ってもピッキングが出来ない事になります。
当船「スナップ編」を熟読してスナップの意味合いをイメージする事が重要です。


さて、ピッキングに於ける動作には、大きく分けて二つあります。
ひとつは、手首の動きです。そしてもうひとつは指の動きです。

手首の動きにも基本的に二つあります。
それは、浮かせた時の動きとミュートの場合などのブリッジに手首を置いた時の動きです。
これは、片方だけ出来れば良いと云う訳ではなく、この二つの動きが必ず必要になります。

そして指の動きにも二つ考えられます。
チッキンと呼ばれる親指と人差し指の屈伸の動きと
屈伸を使わない親指と人差し指の動きです。

手首の動きや指の動き、これらは言葉で説明するのは、ちょっと難しいのですが、
訓練編でなんとか解説して行きたいと考えています。

訓練編はとても面白いものになりますよ。みなさん!
練習編ではなく訓練編と云うのがミソですよ。訓練だからしごくぞ!!がはは。




ハミングバード ピッキング

スナップを効かすために手首を浮かせてピッキングの練習をすると云いましたが、(スナップ編)
これは、成毛さんがよくラジオ番組のギター講座で仰っていた事ですね。
ところが、番組を聴いて初心者の方が手首を浮かせて練習をしてみると、
全くほんとにうまく出来ません。ピッキングになりません。なんか、おかしいな!?
それで、ギター雑誌や教則本を読むとピッキングの練習は手首をブリッジに固定してやるようにと書いてあって、
ブリッジに固定してやってみると手首が安定して以外と弦をはじき易いんですね。
あれ、こっちの方がいいじゃないか!といって手首を浮かせて練習しないんです。
しかし、弦をはじくことは出来ても、手首を固定するあまり、動きが十分ではありませんから、
スナップを効かせて弦をはじき飛ばす事が出来ません。
結局ピッキングがうまくならないという事になってしまいます。

番組で手首を浮かせてピッキングの練習をしなさいと云っても手首をブリッジに置いて固定してしまう人が多いので、
それで成毛さんは、ならばハミングバードピッキングを練習させれば手首をブリッジに置く事はないので、
スナップを身に着ける良い練習になる。という話なんです。

ですから、手首を浮かせてピッキングの練習をすると云うのは、
ブリッジに触れない程度に浮かせていればいいんです。
つまり手首をブリッジに固定しない事が重要なんです。
勿論、エディのように手首を深く折り曲げて高く浮かせても構いません。

ところが、なぜかハミングバードピッキングだけが一人歩きしているようで、
ハミングバードピッキングを、スナップの王道みたいに説明する方がいますが、
微妙に勘違いしています。微妙と云うのは、確かにエディは、素晴らしいスナップを効かせて
艶のある綺麗な音色で演奏していますが、あれはステージパフォーマンス的に
ことさら手首を深く折り、高く浮かせて、まるでハチドリの羽ばたきのように見える動きを、わざとしているんです。
どうだ!凄いだろうってな感じなんです。つまり、これもピッキングのひとつの動作に過ぎません。

ですから、動作のスタイルとしてハミングバードピッキングと名付けられた訳です。
勿論エディと寸分違わぬ艶のある綺麗な音色とその動作でピッキング出来るようになれば大したものですが
スナップの王道と云われると、少しばかり違和感を感じます。
でも、表現方法は色々ですから、気にしないと云えばそうなんですけど、
誤解を招くような事にならないように願います。


-------ここで、補足、加筆を致します。--------

誤解を招くような事にならないように と書きましたが、その誤解とは
ハミングバードピッキングは「スナップの王道」すなわち
ハミングバードピッキングは「スナップの基本」と短絡的に考えてはいけません!
それは誤解です!と云うことです。
スナップの王道と呼ぶのは、表現の自由ですが「基本」となったら話は別です。

成毛さんは、スナップを身に着ける良い練習としてハミングバードピッキングと云う動作を番組で取り上げましたが、
決してこのピッキング自体がスナップの基本と云うことではありません。
動作に基本は付きものですが、スナップそのものに基本などありません。現象ですから。
ここも良く考えて頂きたいのです。

それと、成毛さんのピッキング編のビデオの中でも、
「手首のスナップ、リード編」、ソロの場合のピッキングの話の最初で、
Van Halenの「ERUPTION」のフレーズ(ビデオに付属の譜面(Ex-13))を弾いて、
ハミングバードピッキングを手首のスナップを使って弾く動作(ピッキング)として紹介しています。

そして、その「ERUPTION」のフレーズを用いてハミングバードピッキングと
云う動作(手首を浮かす形)を使ってピッキングの指導をなさっています。
これは一番手首のスナップが使いやすい(分かりやすい)動作だからです。本人の仰る通りです。

さらにビデオに付属の譜面で云うと一番線で「ERUPTION」のフレーズ(Ex-13)と
ミドレミレドのフレーズ(Ex-14)、ファレミファミレのフレーズ(Ex-15)、 ソミファソファミのフレーズ(Ex-16)まで弾いた後、
「これがピッキングの一番の基本です。」と仰っています。

この "ピッキングの一番の基本" この言葉が誤解を招き易いのです。ですが、
「はじめは、まずこういう形で練習して、とにかく手首のスナップが使えるようになることが大切です。」
と仰っているように、"スナップが使える"ようになればいいんです。


Dr Siegel Basic Picking Lesson 手首のスナップ





しかしながらやはり、考え方が逆なんです。同じ基本でも成毛さんの云う基本は
スナップを身に着けるための基本的な動作、"動作としての基本"なんです。
なんだか禅問答みたいですが。

結局、スナップを動作でしか考えていない (教えることしか出来ない)のですね。これは仕方がないことでしょう。
わたしとて同じです。日本ではスナップの本質が理解されていませんから・・・。
本来はスナップの本質(パチンと云う現象だと云う事とその原理)を解説して、
それからスナップのための動作の説明をしなければなりません。
これがスナップだと云っていきなり手首を振る動作では、やはりスナップは理解出来ません。


以上の事柄から、ハミングバードピッキングが「スナップの基本」であると
短絡的に考えてはいけない事がご理解出来ると思います。

そして、もし呼ぶのであれば、
「ハミングバードピッキングは、スナップを身に付ける基本的な動作である。」
と云うことになります。


-------- 補足終わり 「 さらに 若干の加筆とYou Tube 動画追加は、2009年9月4日です。」-------




カーイグニッション キー エフェクト

カート ジェイムスが説明した、Ignition Key Effect. これも多少誤解があるように感じています。

Dr.シーゲル 成毛 滋氏がやっていたラジオ番組、「Purple Express」
1988年9月11日放送 カート ジェイムスのインタヴューから


ピッキングについて説明してくれますか?

「ピックを完全にコントロールするためには、腕で弾こうとしないで
手首で弾くようにしないといけない。そうしないと、アタックが綺麗な音にならないし、
自分の思った通りコントロールする事が出来ない。」


と云っています。で、僕(成毛)が腕を上下に動かすのではなくて、
回転するのはどうかって聞きましたら


「僕は色んなピッキングの仕方をするけど、僕の肘の使い方はローテーションテクニック、つまり
回転させるんだ。そうする事によって余計な力が入らずに、ハミングバードピッキングなんかも
出来るようになる。僕はこの腕の使い方をイグニッション キー エフェクトと呼んでいるよ。」


つまり、車にキーを入れてエンジンを掛ける時のように腕を回転させると云う事です。
これはもう僕(成毛)がいつも云っている事とパーフェクトに同じですね。



と云うインタヴューの内容ですが、
これは、腕の回転の説明で、ピッキング自体の動作そのものではないんです。
もし彼がピッキングの動作として考えていたなら
イグニッション キー ピッキングと呼んだはずです。
エディの動作がハミングバードピッキングと呼ばれたようにです。

手首を浮かせて、そして手首だけを振れば手首の動きに従って腕も当然回転します。
この時、手首の動きに意識を持つのか、それとも腕の回転に意識を持つのかで、
ピッキングのニュアンスが変わるんです。
それは取りも直さず音色のニュアンスの変化でもあるんです。
だから、カートはエフェクトと呼んでいたんです。実に正しい言葉使いです。
ですから、腕の使い方の説明なので、それを勘違いしないで下さい。

これも訓練編で説明したいなぁ!やっぱり訓練編は面白くなるぞ!


-------------ここで補足(加筆訂正)を致します-------------

上記、カー イグニッション キー エフェクトの説明で
多少誤解があると感じているのは、成毛さんに対してなんですね。
実際、彼と議論をしましたが、腕の回転と云う事では結果的にはおんなじ事だから
問題は無い。と云う彼の見解でした。


しかし、納得いかない部分でもあります。
カートは腕で弾こうとしないで手首で弾くようにしないといけない。と云った事を受けて
成毛さんは、腕を上下に動かすのではなくて、腕は回転するんだろうって聞いた訳で、
普通なら、腕は回転するよ。あたりまえの事聞くなよ!で終わるはずです。
でも、カートは、回転する。ではなくて、肘の使い方は回転させる。と云っています。
これは、やはり意識を持って、させている、と考えるべきだと思います。
しかも、腕の使い方に名前まで付けている訳ですから。
当時ラジオを聴いていて、瞬間彼のインタヴューをわたしなりに解釈したのは、

「僕は色んなピッキングの仕方をするけど、
(時として)僕の肘の使い方はローテーションテクニック、つまり回転させるんだ。
(肘の回転に意識を持つ事)そうする事によって(手首に)余計な力が入らずに、
(音色も綺麗に変化してエディみたいな艶のある)
ハミングバードピッキングなんかも出来るようになる。
(エフェクターみたいに音色を変えられるから)
僕はこの腕の使い方をイグニッション キー エフェクトと呼んでいるよ。」



となります。どうでしょうか?
当時、わたしはピッキングに於ける意識の持ち方(指先に意識なのか、手首や腕なのか)で、
動作に於けるちから配分が変わる事を認識していました。
そのため音色が変化する事も当たり前だと思っていました。
成毛さんと議論をしたと云いましたが、ですから船長、相当食って掛かりましたね。がはは。


手首を浮かせて、そして手首を振れば手首の動きに従って腕も当然回転します。
ラジオだから見えないので成毛さんは手首の動きを、フラミンゴがイヤイヤをする動きだとか云って
説明に苦労していたんですね。ところが、腕を上下に振ってイヤイヤだと
イメージする人もいたようなんです。(これはバカには出来ません。イメージは無限ですから)
それで、腕は上下するのではなく回転をすると説明しても、これまたイメージできません。

そこにカートジェイムスが肘の使い方はローテーションテクニックで、
この腕の使い方をイグニッション キー エフェクトと呼んでいると云ったので
成毛さんは、車にキーを入れてエンジンを掛ける時のように腕を回転させると云う事です。
と説明したんです。しかし同じ腕の回転の説明でも、ここでもまた見た目は同じでも
カートと成毛さんとでは意図する内容が違っているのではと考えるのです。

イグニッション キー エフェクトであるならば、これはエフェクト(効果)ですから
音色の変化が伴わないといけません。実際、同じ動作の中で、手首に意識を持つのか、
腕の回転に意識を持つのかで明らかに、音色の違いがあるんです。(力配分が変わるので)
勿論、これはスナップが使えない人ではやろうと思っても出来ません。


これらのことから、腕の回転だけを説明するならば、
わたしなら、イグニッション キー モーションと説明したいところです。
ただ、エフェクトをかけた時の腕の回転とそうではない腕の回転(手首の振り)は、
見た目ほとんど区別が付きません。(大袈裟にやらない限り。)
ですから、成毛さんの仰る通り、見た目の腕の回転の説明としては
別にエフェクトでもいいじゃないかと云う事になってしまいますね。がはは!

でも、悪あがきをします。腕の回転はカートに習うなら正しくは
イグニッション キー モーションと説明すべきで
イグニッション キー エフェクトとは区別して貰いたいですね。船長としては!

なので、最後の一文で
だから、カートはエフェクトと呼んでいたんです。実に正しい言葉使いです。
ですから、腕の使い方の説明なので、それを勘違いしないで下さい。
と書きましたが、訂正して

だから、カートはエフェクトと呼んでいたんです。実に正しい言葉使いです。
ですから、このようなエフェクト的な腕の使い方の説明なので、
単なる腕の回転だけの説明だけではありません。
よって、以上のことを理解しつつ、イグニッション キー エフェクトと云う言葉を
腕の動きを、その回転をイメージする言葉として使って下さい。 とします。


どうでしょう?これはもう訓練編で説明しなくてもいいかな? ご意見、コメントしてね!

------------補足終わり-------------


---------------------追記(2009年8月28日)-----------------------

Ignition Key Effect を多くの方が、成毛さんとは、また違った意味で誤解されているようです。
その誤解と云うのは、Ignition Key Effect をそのまま真に受けて、特に速弾きでは、腕の回転を意識して、
腕を回転「させて」ピッキングする。と思ってしまうことです。

カートは、「ピックを完全にコントロールするためには、腕で弾こうとしないで手首で弾くようにしないといけない。」
とはっきり言っている訳ですから、しかも、「自分の思った通りコントロールする事が出来ない。」とも言っていますね。
「腕で弾こうとしない」と云うのは腕を上下に振らないと云う意味にも考えられますが、
とにかく「手首で弾くようにしないといけない。」とインタヴューで答えています。

欧米人ギタリストにとって手首で弾くと云うのが普通です。ですから、手首の動作(振り)が重要なのです。
そして、その手首動作には、基本的に「訓練編・実践」の手首動作1と2がある訳です。


腕は上下させずに、手首を浮かせてフラミンゴの頭がイヤイヤをするように
手首だけを左右に振れば、どうしたって腕は自然と回転します。

当時成毛さんはラジオ番組で、ハミングバードピッキングの動作を説明するのに、
その時の腕の状態は、上下に動く(振る)のでは無く、回転している状態になる。と言っても
回転の意味が、リスナーに理解されなかったので、これ幸いとカートの言葉を受けて、
車にキーを入れてエンジンを掛ける時のように腕を回転させると云う事です。と説明した訳です。

つまり、ハミングバードピッキングの時の腕の状態を、見た目の動きで説明した訳で、
決してカートのように意識して腕を回転「させる」ことではありません。


カート ジェイムス本人がやる Ignition Key Effect は、腕の回転に力を入れての回転の動きがメインで、
それに従ってサブの動きとして手首が動く(振れる)と云う感じです。
これは一般的なピッキングとは違って、ピッキング動作と云うよりも、Effect 的な「ピッキング技法」とお考え下さい。


あくまでも、手首の振りに力を入れる動きがメインで、手首の振りに従って、腕も自然と回転の動きになるのです。
つまり、回転「する」動きはサブの動きとなる訳です。決して意識して回転「させる」わけではありません。


当時はラジオなので、動作が見えず分からなかったことで、現在ではいくらでも動画が見れますから、
見れば分かることで、いまさら、腕の回転は「Ignition Key Effect」などと言う必要は、ありません。

逆に、ピッキングは、腕の回転がメインなのか?と誤解を招く原因にもなります。

実際、手首の振りがうまく出来ない人が、「Ignition Key Effect」のことを聞いて、
腕の回転メインで速弾きをやってみると、不思議とその時は、少しは出来るのですね。
そうか、腕の回転なんだ!と思ってみても次の日になれば、やっぱり腕の回転メインでは出来ませんね。

腕の回転をいくら訓練しても、ピッキング(スナップ)を自分の思った通りコントロールする事は容易ではありません。
手首をブリッジに付けて余計な弦が鳴らないようにミュートした場合では、腕の回転は使えませんし。

ところが、成毛さんのビデオ「ピッキング編」のハミングバードピッキングの説明で、
成毛さんは、ラジオのギター講座の説明でのなりゆき上、Ignition Key Effect の言い回しを使って、
「腕の回転でピックが動きます。この動きでピッキングする訳です。」と言ってしまっていますが、
この説明は「間違い」です。

腕の回転でピックが動くのではありません。手首の振り、その動きでピックも動くのです。当然ですね。
手首の振りに従って、腕も手首の振りに同調して回転するだけですから・・・。
ただ、腕の回転に注目すると、あたかも腕の回転でピックが動くようにも見えてしまうと云うことなのです。

ですから成毛さんは、Ignition Key Effect と云う言葉を使ったせいで、腕の回転を強調する間違った説明になってしまい、
そのせいで世間では、ピッキングは腕の回転で行う。などと云う同様の間違った解釈が広まっているようです。

腕の回転をメインとしてピッキングするのでは無く、あくまでも手首の振りに力を入れる動きがメインで、
手首の振りに意識があるからこそ、手首の振り(移動も含め)のコントロールと、
「スナップ」と呼ばれる、弦を「パチン」とはじき飛ばすこと。そのコントロールも出来るのです。

そして手首を浮かせていれば、自然とサブの動きとして腕の回転も伴うでしょうし、
ミュートなど、手首がブリッジに触れていれば、「訓練編・実践」の手首動作2のように、
手首は左右水平の動きだけで、腕の回転は殆ど伴わないピッキングにもなるわけです。


訓練編・実践の手首動作1・2で、しっかりとスナップが効かせられるようになって、欧米人に迫るピッキングとなれば、
ようやくカート本人同様、このIgnition Key Effect と云う「技法」も使えるでしょうが・・・・。


しかしながら、当船、スナップ・クルーズにおいては、スナップの意味、その本質が理解出来ますし、
手首動作の訓練として手首を深く折り曲げての動作を取り入れたにしても、(手首をしっかり振るためです。)
ピッキングとして手首を深く折り曲げて弾く「ハミングバードピッキング」には、特にこだわる必要はありません。

ましてや、Ignition Key Effect と云う言葉さえ(腕の回転の意味としては)もう使う必要がありません。


-------------------------追記終わり------------------------


手首の振り or 腕の回転
(2009年11月15日 動画追加!)







ピッキングの強弱に於けるスナップコントロール

まず、スナップの原理 「スナップ編・参考」
(勝手に持論を原理と言い換えています。強引かなぁ。その方がかっこいいもん)
から考えれば、ピッキングの強弱と云うのは
例えば、ピックが深く弦に入ったとして、ピックが弦を強くプッシュすれば当然、
張りを強く感じるのでそこから弦をはじき飛ばそうとするには大きな抵抗が掛かりますね。
それで10�圓慮垢猟イ蠅魎兇犬燭箸垢譴�10.1�圓箸�10.2�圓箸�の
わずかに弦の張りを超えたちからでパチンとはじく。これがスナップな訳です。
(10.1�圓箸�10.2�圓髪召Δ里蓮▲ぅ瓠璽古�に、ある意味理想的な数値で理想的なスナップでしょうか。)

でもピックが深く弦に入ったとしても、弱くプッシュしたら張りは弱く感じるので
例えば、5�圓慮垢猟イ蠅魎兇犬董�5.1�圓箸�5.2�圓箸�で弦をはじき飛ばせば、これもスナップな訳です。

またピックが浅く当たった場合、弦を強くプッシュしたらピックは、
わずかなズレで、すぐに弦から外れてしまいますので、強くプッシュは出来ないので
必然的に小さな抵抗で弦をはじき飛ばせる事になります。そこで例えば3�圓慮垢猟イ�
を感じたとするならば、3.1�圓箸�3.2�圓箸�、感じた弦の張りをわずかに超えたちからで
弦をはじき飛ばせばスナップになる訳です。

このコントロールがスナップによるピッキングの強弱という事なんです。

これは、音色の問題にもつながります。
同じ弦をピッキングする時10�圓慮垢猟イ蠅任離好淵奪廚�5�圓慮垢猟イ蠅任離好淵奪廚任�
その音色はどちらがどうとは、言い切れませんが、明らかに違いが出ます。
その違いがピッキングの強弱のニュアンスをより強く印象付けます。

そして、6本の弦全てに当てはまる事ですが、
各弦それぞれピッキングした時、弦が振動しますよね。
その振動の中で一番響きの良い音色が出る強さの振動があります。
響きの良い音色と云っても人それぞれ好みが違いますから、
5、6番線は、強い振動だと弦がビビル感じで汚いと感じる方もいるかもしれませんし、
逆にひずみが増す感じでかっこいいと思う方もいるかもしれません。
また、1番線ではエディのように艶があって透明感のある音色が好きと思う人もいるでしょう。
ならば、そういった音色になるようピッキングで弦を振動させれば良いんです。
そして、その本質はスナップにある訳です。


ギタリスト各人が自分の音色を出すと云うのは、すなわちスナップなんです。
一般的に音色はピッキングで決まるなんて云いますが、実はこのスナップコントロールなんです。




速弾きに於ける考察

どうしても、動作から物事を考えてしまうので、
速弾きは手首のちからを抜いて軽く、そしてピックを浅くしていくんだと!なってしまいます。
しかし、ちからを抜こう抜こうと意識をすると逆にちからが入って手首が急に硬くなるんです。
また、ピックを浅く弦に当てようと意識をするのも、また手首を硬くしてしまうんです。

そうではなく、意識するのはスナップ(パチンと弦をはじき飛ばすそのパチン)を意識するんです。

ですからピックを浅くしていくのではなく、スナップを効かせて動作を速くしていくと
手首も硬くならずに、速さに従ってピックも自然と浅く出来るのです。(スナップコントロール)

勿論、速い動作のための筋肉の訓練は必要ですが、
速くしながら手首のちからを抜いて(脱力しながら速く?速くしながら脱力?)で弦を軽くはじくのでは無く、
(これこそ日本人的発想。スナップを理解していません。)

速いスナップをしていけば、これはスナップの連続の弦のはじきですので
弦をプッシュする間もなく軽いピッキングにも自然となっていくと云う訳です。
上記に示した「スナップコントロール」と云うわけです。

ですからこれは、ちゃんとスナップの原理が正しい事の証明でもあります。
よって、ちからも当然弱くなると云うか自然と軽くなって速弾きが出来るようになるんです。

もっと凄いのは、速くなれば速くなるほど、手首を支点とした動きから、
スナップを支点とした動きになるんです。
これは、ピッキングのちからのよりどころが手首から、はじく弦に移行する事なんです。
これ、初めて体験するとちょっと驚きがありますね。何!この感触ってな感じです。
ここまで来ると本当のスナップの意味が本当に分かります。
これも「訓練編」で説明しないと分かってもらえないか?ほんとに「訓練編」は面白くなるよ。





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動作からスナップを考える事は、ほんとにピッキングに対してアプローチがまったく逆なんです。

でも、アプローチが逆なのは、他にもあります。リズムのノリに関してもそうなんです。
本来は、ノリを感じてそのノリにあった演奏をやるんです。それが普通(欧米人音楽家)です。
リズム感のない私たちは、しかたなく演奏から、なんとかしてノリを表現しようとする訳です。
当然、無理があります。形だけで魂(グルーヴ)がありません。

しかしながら、リズムに関しては、欧米人と同じようなアプローチを取ってもリズム感は養えません。
(リズム編・備忘録 アーカイブ 参照)


それとタイムヴァリュー・Time value (音価)ってあるでしょう。
図表にしたものを見ると、上から四分音符は八分音符ふたつに分けられる。
八分音符は十六分音符ふたつに分けられる。ってやつね。
欧米人はそれでいいんだけど、リズム感のない我々は逆に下から読まないといけないのです。
つまり、十六分音符ふたつ分が八分音符。八分音符ふたつ分が四分音符なんです。
どっちでも、おんなじじゃない!と思うかもしれませんが、違うんです。




1990年だったと思いますが、成毛さんが渋谷のカワイサウンドシティでギター教室をなさってた頃、
成毛さんから遊びにおいでよと誘われて、教室をのぞきに行ったんです。
そしたら、「今日ひとり初めての生徒さんが来るんだけど、いきなり授業を受けても
分かんないと思うから、悪いけどその子にリズムの話をしてくれない。」って頼まれて、
廊下で丸椅子に座って40分くらいその生徒さんにリズムの話をしましたね。
彼にとっては、まったくちんぷんかんぷんだったと思いますけど。



繰り返しますが日本では、どうしてもピッキングの動作からスナップを考えてしまうので、
やれピックの角度は?とか手首の脱力だとか微妙に視点がずれてしまいます。

スナップの本質を理解すれば、おのずとピッキングの動きもこうなるという風に
各人その人なりに決まって来ます。ピッキングの動きだけでなくピックの持ち方とか、
ピックの角度(アングル)もそれに応じて決まってくるんです。
しかも、音色まで左右します。すべてはスナップから来るんです。

「動作におけるスナップ。」「スナップにおける動作。」これらの違いを認識して下さい。






ご静聴ありがとう御座いました!


それでは、次の「訓練編」で、しっかりとしごかれなさい! ビシビシやるぞ!
面白くなってきたではありませんか。!



---------------------- ロックギター ぱく船長 ------------------------

                            

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