リズム編/リズム・クルーズのための「備忘録・アーカイブ」です。
---------------------- ロックギター ぱく船長 ------------------------
| 11月 1日(土) グルーヴ【groove】 2 |
| 11月 5日(水) 『楽典』第3章 リズムと拍子 |
| 11月 6日(木) メトロノーム【metronome】 |
| 11月 7日(金) リズム論・序説 1/4 『リズム力』 |
| 11月 8日(土) リズム論・序説 2/4 『メロディ・アクセントリズム』 & 『ビート・アクセントリズム』 |
| 11月 9日(日) リズム論・序説 3/4 『距離ビート』 & 『時間ビート』 |
| 11月10日(月) リズム論・序説 4/4 『新しい世界』 |
| 11月11日(火) You Really Got Me − Van Halen |
| 11月12日(水) Dr.シーゲルのよい子のロックギター(ピッキング編)1 |
| 11月13日(木) Dr.シーゲルのよい子のロックギター(ピッキング編)2 |
| 11月14日(金) Dr.シーゲルのよい子のロックギター(ピッキング編)3 |
| 11月15日(土) Dr.シーゲルのよい子のロックギター(ピッキング編)4 |
| 11月17日(月) PURPLE EXPRESS ドクター・シーゲル、成毛 滋 ギター講座 |
| 11月18日(火) リズム論 1 『メロディ(パルス)アクセント・リズム』の訓練 (船長日誌より) |
| 11月19日(水) リズム論 2 空ピック (船長日誌より) |
| 11月20日(木) triplet (三連符) 補足 (船長日誌より) |
| 11月25日(火) 「ビート理論・ビート ベクトル」 1・2 |
| 11月26日(水) 「ビート理論・ビート ベクトル」3 |
| 11月27日(木) 「ビート理論・ビート ベクトル」 4 |
| 11月28日(金) 二拍三連 【Triplet Crotchets】 |
| 11月29日(土) ビート・ストラクチャー【Beat structure】1 / 重要補足「ビートイメージと発音の関係」2011年10月21日(金) |
パープルエクスプレス 1988年10月24日 放送分より
渋谷カワイサウンドシティ 9月25日「第二回よい子のヘビメタ教室」の模様より、パート2
質問コーナーから・・・。(回答、成毛 滋氏)
Q: ノリとかは、ジャンルごとに違うってことはあるんですか?
A: それの話をすると一週間や10日じゃ終わらないんだけど、
あなたは何をやりたいんですか?
えー、幅広く好きなんで、ヘビメタとかブラコンとか。(ブラコン:ブラックコンテンポラリー)
やはり自分が好きなバンドをまず聴くのが最初ですね。
簡単にリズムの話を説明しますと、
リズムっていうのは基本的に「ふたつノリ」と「みっつノリ」の二種類しか無いんです。
ふたつっていうのは、ツービートで、ワン ツー ワン ツーってとります。
例えば、(成毛氏、演奏。ザッザッ ザザザザ ッザッザ ザザザザ)
こういうのはギターは、いっぱい弾いていますが、リズムっていうのは、ワン ツー ワン ツーの、このノリなんです。
この一番もとは、「バイヨン」っていって、タ ッ ・タ タ ・ッ ッ タ ッ ・タ タ ・ッ ッ
これをバイヨンっていうの。トンストトン ・ ・ トンストトン ・ ・、ふたつでいくんですね。
ワン ツー ワン ツー。これが一番もとのリズムです。
もうひとつはシャッフルで、これは「三連の中抜きみたいな形」で
タータ タータ タータ タータ。
基本的にロックで使われるリズムの大元は、この二つしか無い。
どんなビートでも必ず、大きいこのツービートがあって、
例えば、ジューダス・プリースト (Judas Priest) なんかでも
ダダダダダダダダっていうフレーズ弾いてるけども、ビデオなんかで
弾いてるとこ見ると分かるんだけど、二人並んで、ダダダダダダダダ・・・・。
ワン ツー ワン ツー、これがリズムのノリなんです。
でも、日本人は、このピッキングのやり方が、リズムだと勘違いしてる。
これは、あくまでもフレーズの一種であって、リズムのノリっていうのは、
ギターもダダダダダダダダ・・・・。これで、ドラムの奴もドンタ・ドンタ・。
ふたつで乗ってく。ベースも横でダダダダダダダダ・・・・。
で、全員がこういう風にワン ツー ワン ツーって乗ってくと、
お客も見てると、段々つられて、段々乗ってくる。
で、何万人ものお客がワーっと一斉になった時に「みんな、乗った!」というんですね。
日本人は、何もやんないうちから、手を振り上げて、乗った乗った。
あれは、乗ってないんです。
バンドが、そのーまぁ、ツービートかシャッフルか、そのひとつのリズムを作って、
特に、ジューダスのステージは延々ワンコードで、ダダダダダダダダ・・・・。
これやってる。で、ドラムもベースも、ずっとドンタン、ワン ツー ワン ツー。
で、お客に対してやってるうちに、お客もみんな釣られて、
何万人が一斉になった時が「乗った」というんですね。
リズムのノリっていうのは、これが一番大事な訳で、もっと細かく云えば、
ジャズのスイングとロックのシャッフルとは乗り方が違うし、ラテンも違うし、
色んなリズムがあります。
でも、大元は、この「ふたつノリ」と「シャッフル」の二種類なんです。
この変化は沢山ありますけども、基本的には、この二つなんです。
分かるかな?この説明をすると、息が切れる!!
じゃぁ、次の方・・・。
Q: リズムギターの話の時、ドラムのハイハットとギターの右手が同じ動きをする。と云っていたが・・・。
A: あのー、基本的にリズムって云うのは・・・。エイトビートの一番の基本って云うのは、
ハイハットは、チッチッチッって八分音符刻んで、スネアが、ン タ ン タ って入る
そのパターンの場合は、ギターの右手の動きとハイハットを打つ動きがピッタリ同じになるんです。
日本のバンドは大体、これが揃わない。これじゃ、まずリズムにも何にもならないのね。
本当はそんな見方をするのはいけないんだけども、ひとつの目安としてね、
よくアマチュアバンドに訊かれて、我々、何処が悪いんでしょうって云うときに、
素人でも分かりやすい説明の仕方をすると、じゃあ、おまえら向き合ってやってごらん。
そうすると、ドラムがハイハットを打ってる、ギターが、ダダダダ。全然、揃わない。
まず、全然揃ってないじゃないか。まず、合わせるところから練習しなさい。って云うと
なるほどって、割と分かりやすい訳。
そこで、そういう説明の仕方をするけども、
本来は、さっきのワン ツー ワン ツーって云うノリが全員から出てきた場合は、
意識しなくても、自然にこれが合うはずなんです。
ところが、日本人は、それが出来る人ってのは、何十万人にひとりしかいないんで、
しようがないから、まずハイハットと合わせる練習して、しょっちゅうやってるうちに
段々これが合うようになる。
本来は、逆なんだけども、そういう説明の仕方をするしかないので、そういう風に云っています。
で、合うようになると、段々何かの時に気持ちよくなって来ることがある。
ピタッと揃うと、これは、やってみなければ分からないけども、
ただ、ひとり一人がやってるのと、四人。ドラム、ベース、ギター、
もうひとりキーボードかなんかがいて、全員のリズムがピタッとなった時に
異様な雰囲気が漂う! あっ、揃った!!
この雰囲気は一辺、身体で味わうと後は、忘れないんだけども、
最初は、なかなか味わえない。だから、その為には、とりあえず、
ハイハットと合わせて練習しなさいって云うようなことで、
やってると、時々、分かってくる人もある。ということなんです。
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この異様な雰囲気と云うのは、まさに、はっきりと自覚できるものです。
船長の場合は、大学のロック研究部に所属していた頃、
クラプトンのコピーバンドでブルースを中心に・・・。
(でもギターではなく、先輩からギター二人いるからおまえはボーカルをやれと。)
で、ある日、そのバンドの練習でドラムともう一人のギターがなかなか来なくて
ギター、ベース、ボーカルだけじゃ、しょうがねーな。というところで
来るまでおまえ、ドラム叩けよ!とワタシが生まれて初めてドラムを叩かされたのです。
見よう見真似で、バスドラ一拍、三拍、スネア二拍、四拍、ハイハット八分音符刻み。
それだけをずっとやるうちに、ギター、ベース、ドラムが、ほんとにピッタリ合ったんです。
その瞬間、異様な感覚と云うか、めまいにも似た、なにか次元を超えた雰囲気になるんです。
もうそうなると陶酔感と云うか、その感覚(雰囲気)に引っ張られるように演奏が続くんです。
これは、ワタシだけが感じたものではなく、ギター、ベースも同じ感覚になったそうです。
成毛さんも仰っていますが、この雰囲気は一度経験すると忘れるものではありません。
(しかし、遅れてきたドラムの奴では、もう二度と経験出来なかったというバンドのオチ!!)
追記
「めまい」と云う表現をしましたが、ほんとに練習場の壁が、
三人のリズムがピッタリ合った瞬間、グニャリと曲がったような不思議な感覚で、
めまいのような衝撃が脳にあったように覚えています。
そして、陶酔感と云うか、その感覚(雰囲気)に引っ張られるように演奏が続くのですが、
余程、意識をしてテンポなり、リズムを崩そうとしない限り、
その感覚の中で、まさに groove (溝)にはまったかのようにずっと演奏が続いていけるのです。
云わば、生まれて初めて「リズムを右脳で聴いた」最初の経験だったと思います。
『楽典』理論と実習
石桁 真礼生 (著), 末吉 保雄 (著), 丸田 昭三 (著),
飯田 隆 (著), 金光 威和雄 (著), 飯沼 信義 (著)
1965年4月10日 第1刷発行 音楽之友社 より。
(1976年版も1990年版もそのまま改訂なし)
�機.螢坤�
1)一定の音が、切れ目無く鳴り続いている場合などには、
その音は、聞く人に対して、時間の刻みを感じさせない。
しかし、一定の音が何回かに分かれて聞こえる場合、および、聞こえてくる音が、
長短、高低、強弱、音質の相違などの変化(ただし緩慢で連続的な変化を除く)を
ともなっている場合や、音の聞こえない時間が挿入された場合などには、
時間経過の ”刻み ”を感じさせる。この刻みがリズム(Rhythm)である。
「時間経過の ”刻み ”を感じさせる。」この表現は、実に日本的です。
なぜなら、時間経過の刻みがリズムである。と定義しているわけで、
時間の流れを、デジタルにとらえています。
確かに、時間を刻む。とかの日本語での表現に私たちはすんなり理解してしまいますが、
時間自体はアナログで、切れ目なく流れていくものです。 (passing)
決して、刻むものではありません。(cutting)
日本人の脳(日本語脳)では、どうしてもデジタルに音を聞くので、
時間の経過、つまり、リズムをこういった表現に成らざる負えません。
(ワタシも日本語的には、どうしても「リズムを刻む」とかの表現になりますが・・・)
しかし、これでは、リズムの本質が見えてきません。
リズムは、刻むものではなく、流れるものなのです。
ですから、音楽用語としてリズムカッティング(rhythm cutting)などと云う言葉は存在しません。
海外のサイトのmusic forumで検索してもhitしません。
日本では、みなさん良く使いますが・・・。海外では通じない言葉です。
リズムストラミング(rhythm struming)と言った方がまだ理解されます。
結局、楽典を読んでもリズムの本質は、当然理解出来ませんね!
表現は表現として、刻むと云うイメージのままでは、リズムは理解不可能です。
ましてや、黒人の持つビートが入ってくると、私たちはもうロックでは撃沈です。
�供’錣版鏤�
1 拍
1)音楽には、種々のリズムが使用されるが、それらは、
単に雑多に何の秩序もなく使われるのではない。
必ず、一定時間ごとに刻まれるところの拍という単位に乗って、リズムが作られるのである。
つまり、拍の何倍分かの長さの音や、拍の何分の一かの長さを主として用い、
必要に応じてそれらをさらに分割したり連結した長さを用いて音楽が組み立てられるのである。
2 拍子
拍に乗ることによって、リズムに最小限の秩序が生まれるわけであるが、
それをさらにまとめる(整える)役目をするものに拍子があり、
近世の音楽ではほとんど必須のものとされている。
1)拍子というのは、何拍ごとかに心理的な強点(力点)を周期的に設定して、
拍の進行を整理・統合する組織である。
それは、何拍ごとかに何らかの点で反復を行うことによって実現される。
次に、具体例によって説明する。
a. 次の例をしばらく聞いていると、2拍ごとに周期が感じられ、
○印の箇所が強点として意識される。(譜例4、割愛)
このような曲は二拍子であるという。そして、強点にあたる拍を強拍、
他の拍を弱拍という。また、強拍を第1拍、弱拍を第2拍と呼ぶ。
この例で、○印の音がなぜ強拍になるかというと、一般に短い(あるいは細分された)
音の後にくる比較的長い音(または、次の音までに比較的長い時間のある音)を強く
意識して聞く傾向があるためである。
b. 次の例は、3拍ごとに周期があるので、三拍子という。(譜例5、割愛)
3拍子は、強拍(第1拍)と、二つの弱拍(第2拍および第3拍)からなるわけである。
c. 次の例は二拍子であるが、○印の音が強点に感じられるのは、一般に
和声的な変わり目は、そうでない部分よりも強く感じられる傾向を持つためである。
(譜例6、割愛)
d. 次の例は、>(アクセント記号)をつけられた音が強く演奏されるために、
三拍子になる。(譜例7、割愛)
注 強拍・弱拍は、この例のように、直接音量の強弱で表わそうとすることは少ないのであり、
通常、音の長短や高低その他によって心理的に意識させるのである。
この注は、クラシックにおける実に興味深いところです!
取りも直さず、白人のリズム感の概念が見えて来そうです。
2)以上の各例から理解されるように、拍子というのは、
強拍といくつかの弱拍との規則的交替である。
そして、強拍が何拍ごとに現れるかによって、二拍子、三拍子などと名づけられるものである。
�掘’鏤劼竜�法 (割愛)
�検’鏤劼亡悗垢覬藾嫋紊涼躇�
1)拍子が、強拍といくつかの弱拍の規則的交替であることは前にしるしたが、
強拍というのは、もともと”心理的な”な強点なのであるから、
実際になる音の強さとは必ずしも一致しない。弱拍についても同様である。
拍子を感じさせる力の内在する旋律やリズムは、全部の音を、均等な音量で鳴らしても、
十分に、何拍子かということや、強弱関係を意識させ得るものである。
そして、それらは、crescendo (クレッシェンド)だんだん強く、
diminuendo (ディミヌエンド)だんだん弱く、あるいは多少のアクセントによって、
簡単にくずれるものではない。
2)したがって、特定の指示のない場合に、曲の強拍を強く、弱拍を弱く演奏して
良い効果を発揮することもあるが、場合によっては、そのような奏法を行なったために、
非常に不自然な、あるいはこっけいな、作者の意図に反する悪い結果を生むこともある。
ゆえに、強拍は強く、弱拍は弱く演奏するものと一律に決めかかってはならない。
注 ここでいった強拍・弱拍については、別項(�次法屮轡鵐灰據璽轡腑鵝廚里箸海蹐任い�
”移動した強拍”などについても同様に考えてよい。
ドラムが、二拍、四拍を強くスネアを叩いても、ただ単に形式的に強く叩いているだけで、
もちろん、ギターでも同様にアフタービートのリズム形態になっていないことがあります!!
音を出せばリズムになると皆さん勘違いをしているのです。(欧米人はそうかもしれませんが・・・。)
メトロノーム(ドイツ語: Metronom、英語: metronome)は、一定の間隔で音を鳴らし、
ピアノやバイオリンなど、個人で楽器を演奏、あるいは練習する際に、
テンポを合わせるために使う音楽用具である。
機械的なメトロノームは1812年にアムステルダムでディートリッヒ・ニコラス・ヴィンケル
(Dietrich Nikolaus Winkel )によって発明された。
ヨハン・ネポムク・メルツェル(Johann Nepomuk Mälzel)は
Winkelのいくつかの構造的考えをコピーして、1816年に携帯用のメトロノームのために特許を取得した。
音楽家で最初に利用したのはルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンである。
さて、メトロノームですが、クラシックにおいてはどうか知りませんが
こと、ロックでは、リズムのためにメトロノームを使う事は絶対やってはいけません!!
これだけは、声を大にして云っておきます!ろくなことはありません!
メトロノームは、テンポを合わせるための用具で、リズムのための用具では無いのです!!
曲のテンポが、例えば、bpm(ビートパーミニッツ)118だったとしたら
メトロノームを118に合わせてカチカチカチとそのテンポを確認するだけなら良いです。
メトロノームを鳴らしながら、一緒にギターを弾いて「リズムの練習」をしてはいけません。
ここまで、備忘録を読んで頂けた方なら、もうお分かりと思いますが
メトロノームのカチカチという音(パルス)を聴いてしまうと
左脳で音を聴いてしまって、その音に「間とタイミング」で合わせようとしてしまいます。
ロックは、ビート(リズム)に乗った音楽です。
間とタイミングで音だけ合わせても、リズムにはなりません。
日本人でも右脳の訓練が出来ている人とか、欧米人なら、メトロノームの
カチカチという音(パルス)を聴いても、時間の流れとして音を聞けるので
「間とタイミング」にはなりません。
しかし、右脳の訓練が出来ていないほとんどの日本人は、メトロノームの音に
合わそう合わそうと意識してしまいます。
しかも、合わそうと意識をするばっかりに、逆に「先ノリ」といわれる
突っ込んだ演奏(リズム)になってしまいがちです。
これは、うまく「間」が取れないために「先ノリ」になるのです。
そして、先ノリになってしまうと、焦ってテンポに合わさなきゃ・・・。と意識をしてしまうので、
今度は逆に「間」が合わなくなって遅れてしまい、結局、テンポもずれる、リズムにもならない。となってしまいます。
また、タイミングを取る(合わせる)というのは、左脳で音を聴くために
(デジタル的に)リズムの波の頂点(カチカチという音)に、いきなり音を合わせるのです。
これは、左脳で聴いてしまうとカチカチという音の、鳴ってから次に鳴るまでの
「間」を計ることによって、ギターの鳴らした音がジャスト、つまり、
リズムの波の頂点になるように動作(ピッキング)をデジタル的に調整(そういう動き)をしてしまうことです。
右脳で聞いていれば、時間の流れのなかでリズムの波の頂点を右脳が認識して
それから動作が始まります。(アナログ的に)よって、わずかに頂点からうしろにズレることが多いです。
だからといって、わざとうしろに遅らせるのでもありません。
リズムに乗るから、結果当然そうなるのであって、意識してズラす訳ではありません。
意識してズラすことは、結局タイミングということになります。
結局、日本語脳【左脳偏重】では、リズムに対して音を出そう・合わせようとする意識なので、
どうしても「間」と「タイミング」の動作に成らざる負えません。
ですから、メトロノームを鳴らしながら、一緒にギターを弾く行為は、
タイミング(テンポ)・ギターになっても、決してリズム・ギターにはなりません。
ところが日本では、プロミュージシャンでもテンポにジャストで合わせることが、リズムが良い。
またはリズムが良くなる。などと間違った認識がされているので、(やはり日本語脳なんですね。)
リズム・ギターの練習では、メトロノームを使いなさいと云う教則本がたくさん売られています。
それも、欧米で売られているリズム教則本をそのままお手本にして書かれているので、
何の疑問も持たずにメトロノームを使いなさいとなってしまうのです。
つまり、書いている本人はリズムが何か本当は分かっていないということです。
スナップを使えるギタリストが数少ないのと同時に、リズムを理解・体得しているギタリストはもっと少ないと云えます。
ですから本来は、リズムの練習において欧米人は使っていても(勿論、テンポキープのためですぞ。)
日本人にとっては逆に、はじめはメトロノームは使ってはいけないんだと云う教則本が出なくてはいけないのです。
そして、右脳の訓練が出来て音をリズムの流れとして聞けるようになったら(早くても数年は掛かるでしょう!)
次に、自分勝手に速くなったり、遅くなったりしないようにメトロノームに合わせることで
テンポをキープして演奏が出来るように練習をするということになります。
ですから、メトロノームは決してリズムのためでは無く、
テンポをキープして演奏が出来るようにするためのものです。お間違いなく!!
でも、もしメトロノームを使うのなら、どうしたら良いか!
まず、必要なテンポでメトロノームを鳴らして、
それを4小節程度聞いて、そのテンポでのメトロノームの音を、頭の中に録音をするのです。
(覚えると云う意識ではなく、録音をすると云う意識です)
頭の中に録音をしたなら、メトロノームは止めて、
そして、その録音をした頭の中のメトロノームの音を、頭の中で聞きながら、
リズムギターの練習をしてください。そのとき一緒に足でテンポを取っても良いです。
ただ、テンポを取る足の動作がスムーズに動かないとテンポが崩れてしまいますが・・・。
(足の筋肉も鍛えないといけませんね。)
これは、頭の中のメトロノームの音を頭の中で聞くことは、右脳を使っている行為です。
ですが、メトロノームなんぞ使わずに、自分が好きなバンドの曲のリフを何百回、何千回と聞いて
頭の中に完璧に録音して、それを脳内再生させながら、一緒にセッションするつもりで
リフを弾いたりしてリズム・ギターを練習・勉強するのです。それが一番有効だと思います。
テンポに関しては、bpm 120ならば、一秒間に四分音符がふたつの速さですし、
好きな曲を覚えておいて(脳内録音)、あの曲はbpm 145。この曲はbpm 96とかでテンポを体内記憶することができます。
テンポ T(bpm)の計り方は、四小節分の時間をストップウォッチで計って(α秒)、
四分の四拍子なら、960÷α=T で計算できます。
ちなみに船長は、この30数年、メトロノームを一度も使った事がありませんし、
それで不便を感じたことはありません。
『リズム力』
欧米人の持つリズム感とは、そのリズムそのものが、ひとつのイメージとして浮かぶものです。
スナップと同様に、うまく言葉では云い表わせなくても、何となくであっても
その本質を理解していると考えられます。
もちろん、欧米人すべてがリズム感が良いとは云えず、
そのイメージ理解度が高ければ、リズム感の良い人と云えますし、
低ければそうでもないと云うことになります。しかし、リズム感が無いわけではないでしょう。
「snap」は、日本語では擬音であっても「パチン」と云う言葉が当てはまりました。
ですから、「パチン」を理解することで「snap」も正しく理解出来るはずです。
しかし「rhythm」を正しく日本語にすることは出来ません。
「律動」と訳してもやはりその本質は見えてきません。
ですから、結局、わたしたちには「リズム感」など存在しないと云うことになります。
もし、あるとすれば、それは「間」と「タイミング」で「調子(テンポ)」を取り、
そして、「節(ふし)」を付けて『律動』と成すものです。
これは、洋楽(ロック)におけるリズムとは、まったく別物と考えなければなりません。
リズムと云うイメージにおいて、外人のイメージは「リズム意識」そのものですが、
残念ながら「rhythm」と云う概念の無い私達には、リズムそのもののイメージは浮かびません。
それなのに自分の感性に頼るあまり、その多く人が音を「間」と「タイミング」で聴いていることに気が付かず、
それが「rhythm」だと勘違いして、俺はリズム感は良い方だぜ!などと言ったりします。
ですから、欧米人がやるようなリズムトレーニングを、ただやっても、ほとんど何も身に付きません。
自分の感性は当てにならないもの。自分にはリズム感は無いものとしてリズムの勉強に取り組まなければなりません。
リズム感の無い私達は、『リズム力』を養うことが重要になります。
わたしたちに必要なイメージは、リズムとしての「動作意識」です。
以前、日誌で、リズムを動作としてイメージする事です。と書きましたが、
「動作」とその動作を裏付ける「リズム論理と動作意識(イメージ)」それが『リズム力』です。
リズムギターとして当然、動作(ピッキング)は必要です。
無論、スナップは、もう出来ていないと話になりません!
しかし、やもくもにピッキングすれば、それがリズムになるかと云ったらそうではありません。
リズム感の無い私達は「正しい動作」と、なぜ、その動作が正しいのかと云った「リズム論理」、
それと、初めて聴く曲でもリズムのノリを捕らえて、正しい動作をイメージ出来る力
「動作意識」を身に着けないといけません。すなわち、それらを総合して『リズム力』と呼ぶわけです。
そして、その『リズム力』を身に着けてこそ、はじめて『リズム・ギター』になるのです。
さて、繰り返しますが、ロックのリズムに必要不可欠なのが、ビートです。
ビートに乗ったリズムがロックです。
このビートは、黒人がもたらした、新しいリズム感です。
黒人達の音楽に触れるまでは、白人のリズム感には、ビートは無かった訳です。
(以前は、断言出来ませんでしたが、色々調べるうちにブギウギ、シャッフル、カントリー、ラグタイム、
はては、草競馬 Camptown Races (1850年)で有名なスティーブン・フォスターまでも
黒人ビートを取り入れていたと云う事実が判明。)
クラシックは、4/4time、四分の四拍子であれば、基本的に、一拍、三拍にアクセントがきます。
ビートと云う言葉を使って、リズム形態としてヘッド・ビートなどと表現しますが、
ビートと云っても黒人の持つ本来のビートの意味ではありません。
もっと云えば一拍、三拍にアクセントを付けることが白人のリズムである。と云えます。
言い換えれば、アクセントがリズムになる訳です。
ここで云うアクセントの意味は、単に音の強弱だけではなく音の長短や高低その他を含みます。
しかし、このリズムには、ビートと云う概念はありません。
(均等な強さで(アクセントを持たずに)規則的に連続する音・パルスだけでは、
音楽的なリズムとは云えません。そこに、ある一定の周期で音の長短や高低その他によって
心理的に意識することによって、音楽的なリズムに感じます。)
つまり、白人のリズム本質は、アクセントによってリズムを組織化していると考えます。
【 アクセント・リズム 】言い換えれば『メロディ・アクセントリズム』。
つまり、『音程と云うメロディにアクセントをつける。または、感じること』が白人のリズム本質と考えます。
しかも、小節を表わす、measure メージャー、拍子のmeter ミーター(メーター)と云うように
音の間隔を時間と云うより、距離でイメージしていることが分かります。
それに対して黒人のリズム本質は、【 ビート・リズム 】で、時間の流れをメロディと捕らえ
『時間と云うメロディにアクセントをつける。または、感じること』です。
すなわち、『ビート・アクセントリズム』だと云えます。
つまり、ビートとは『時間と云うメロディにアクセントをつける。または、感じること』と云えます。
(もちろんこのビートとは、黒人の持つビート(ロックのビート)と云うことです。)
ですから、指揮者の指揮棒の動きをビートと云っていますが、ビートはビートでも、
白人の云うビートは、動き(距離)としてのビートです。
そして、黒人のビートは、リズム(時間)としてのビートです。
たとえ、クラシックのようなヘッド・ビートでも、黒人におけるビートと云う感覚があれば、
オーケストラで、バイオリンの弓の動きは、ビートに乗った動作でなくてはいけません。
しかし、ビートとは関係なく、弓の動きが見られます。
(これは推測ですが、弓の距離(長さ)をメロディラインの距離に合わせているように感じます。)
この事からも、少なくてもクラシックには、ロックにみられるビートは無い。と考えます。
日本人も、手拍子など、一拍、三拍にアクセント(強拍)を付けていますが、
これはリズムの為ではなく「調子」をとるためです。
本当は、四拍全部に手を叩いてもいいはずですが、
それだと、何が何だか分からなくなるので、手始めに一拍目に手を打って、
二拍目は間を取って、また三拍目に手を打つ、そして四拍目も間を取る。となるのです。
ですから、日本人の手拍子もヘッド・ビートと表現していても、それこそ全くビートとは関係ありません。
つまり、日本には「調子」はあっても「リズム」や「ビート」と云う概念は無いことになります。
やはり実にデジタル的です。音がある。音が無い。そこが焦点になります。
音が無い部分が「間」となって、音を出す部分を合わせるために「間を合わせる仕草」、
または、「間を計ること」が必要になります。
つまり、タイミングを計る(タイミングを合わせる)必要がある訳です。
ですから、日本人のリズム感・律動は「間とタイミング」で「調子」を取る事だと云えます。
リズムは、アナログ的です。音は無くても、リズム(ビート)はあるのです。
日本語脳では、デジタル的に、音が無ければ何も無い「間」と感じてしまい、
時間の流れと云うリズムを感じられません。
ロック(洋楽)では、元々の白人のメロディ・アクセントリズム形態(一拍・三拍、強拍)に、
黒人の持つビート感覚、ビート・リズムが加味されて、距離としてのメロディラインが、
時間に置き換わり、一拍目を強く踏み出さずとも、時間の流れに乗ることで、逆に
二拍目、四拍目に強拍がくる、いわゆる「アフター・ビート」と云うリズム形態になった。
と、考えます。(これが、インチキ・チンピラ海賊、ぱく船長理論であります。
まぁ、ご批判もございましょうが・・・。がはは。)
ん!もしかしたら、逆か?
黒人ミュージシャンが、西洋の音楽、そして理論なりを勉強するなかで、
彼ら黒人にとっての時間の流れに乗るリズム形態をベースに、西洋音楽
(白人のメロディ・アクセントリズム)を取り入れることで、
例えば、ブギウギピアノなどが生まれた。とも云えます。
そして、本来は、黒人固有のリズム形態であるはずなのだが、上記のように「距離」を「時間」に
置き換えることで(meter = time)白人も「アフター・ビート」を演奏できるわけなのか?
(聞いてどうする!)がはは。
と云うのも、一拍、三拍・強拍の白人リズム感なのに、
なぜ、真逆の二拍、四拍・強拍のアフター・ビートリズムを取り入れることが出来たのか?
いまいち、分かりません。(古いカントリーでダンスのための曲には、最初の一歩を強く踏み出すために
一拍、三拍・強拍の曲があるのです。)
まぁ、どっちにしても現在のロックは、白人リズムと黒人リズムの融合であることは確かです。
ロックにおけるノリ(グルーヴ)は、
エレキギターの特色である真空管アンプの音色(歪んだ音)において、
スナップを効かせたピッキングにより、コードストロークでも、ザッっと一つの音になることで、
ドラムのバスドラ、スネア、ハイハットのどれかの音と必ず一つでまとまります。
(ですから、スナップが使えないと「ノリ」のある演奏(リズム)にはなりませんね)
それに加えて、ベースの音も速く弾いても、ゆっくり弾いても、出す音は一つづつですから
(コード弾きをしても、ブンと一つの音でなくてはいけませんが。)
ドラム、ベース、ギターと必ずビートと云う時間の流れの中で
一つの音でまとまると云うような結果(個ノリの共鳴・バンドノリ)が出来て
より強くリズムの流れに乗ること(波動の共鳴)が起こることになり、そして、観客と一体になることでの、
異質な高揚感(波動の共鳴と全体一致)を「グルーヴ」と考えたいと思います。
「纏まる(まとまる)」と云う表現をしましたが、一つの音に合わせる訳ではありません。
合わせようとすると、結局、私達は、タイミングでしか、リズムを意識できないことなります。
ここは、注意が必要です!もう、お分かりだと思いますが・・・。
バンドとして、同じ合わせるのでも、音そのものではなく、
リズムとしての「動き【流れ】」を合わせることを意識しなければなりません。
さて、ここで、最初に戻りますが、『リズム力』とは、「リズムを表現する能力」とも云えます。
すなわちリズム(ビート)に乗ったピッキング動作とは如何なるものかを検証し、
最低限、その基本的な動作を覚えることで、少しでも「ノリ」を体験し、(個ノリ)(バンドノリ)
その経験の積み重ねで、その『リズム力』、リズムを表現する能力を身に着けることが出来れば幸いです!
ですから、一朝一夕に出来る事ではありません。
ちなみに、欧米にみられるリズム感が良いギタリストとは、ピッキングの動作を意識せずとも、
何も考えなくても、曲において自然とピッキング動作が出来てしまい「個ノリ」が出せる人だと思います。
勿論、それ以外にもたくさんあるでしょうけど。
私たちは、何も意識せずにピッキングするとリズムの流れ・ビートに逆らう、または止める感じで
本来、アップ動作が、ダウン動作になったり、またはその逆で、
結局、リズムからすればグズグズな演奏になってしまいます。
しかも、鳴らす音だけ合っていれば、そしてタイミングもジャストで、テンポが全く崩れなければ、
つまり、テンポ(パルス)にタイミングで合わせることが「リズムが良い」などと勘違いしています。
この考えも、本来のリズムの認識に正さないといけません。音楽をやっているのですから。
無論、逆の考えもあります。
日本人同士なら、別に、鳴らす音だけ合っていて、タイミングもジャストで、テンポが全く崩れなければ
それで、良いじゃないか!となりますが、一般の方がそう云うのなら、まだ仕方ありませんが、
やはり、ロックギタリスト・ミュージシャン・音楽家が云ってしまうのは、ちと、寂しい気がします。
グルーヴのある演奏が出来るようになればプロ、アマ問わず、新しい世界が拓けるのです。
成毛さんのビデオ「ピッキング編」の冒頭、
Van Halen の"You Really Got Me"を弾いて、以下のように説明しています。
例えば、こうゆうリフを弾く場合、この「チャ カ」っていうところありますね。
これをテープに録音してスピードを半分に落として聴くと、
ちゃんと手首のスナップを使って弾いた場合は、「チャッ カッ」と
こういうようにやっぱり音は一つづつに聴こえます。
ところが、手首のスナップが使えないと「ジャララ ジャララ」となってしまうんです。
これでは、リズムのノリは出てきません。
たとえ、テープのスピードを半分に落として聴いても「チャッ カッ」と
ひとつの音に聴こえるようでないとリズムにならないんです。
----「ピッキング編」の冒頭より。----
スナップ(パチン)の重要性は、ソロにおいての「音色」「音の抜け」だけでなく、
リズムのノリ・グルーヴ、それらロックフィールにおいて重要なのです。
Van Halen-You Really Got Me
タブ譜
http://www.911tabs.com/link/?3584333
その他、タブ譜いろいろ
you_really_got_me_tab
タブ譜を見ればお分かりのように曲の出だし(フレーズ)は、前の小節の四拍目、裏からです。
(エディのピッキングを参考にイントロ基本、全部ダウンピックです。)
手首のスナップ(リズム編)
ピッキングには、ダウンストロークとアップストロークがあります。
弦を上から下へはじくのがダウンストローク。
下から上へはじくのがアップストロークです。
このダウンストロークでもアップストロークでも、
同じように手首のスナップが使えなければいけません。
そこで、はじめに、こういう練習をします。
エイトビートの場合、基本的にはピックは一小節に8往復します。
すると、一拍にピックはダウン・アップ・ダウン・アップと4回弦をはじきます。
この4つに順にアクセントをつけていきます。
この場合、左手は何でもいいんですけども、
ここでは一応Eメジャーのコードを押さえます。 (EX1)
そして、アクセントのところだけ、ちゃんとコードを押さえて (ピッキング)
アクセント以外のところでは、指を軽く浮かせてミュートします。(ミュートしながらのピッキング)
右手は、肘のこの辺のところを軽くボディのこのあたりにつけて、
あとは、手首も指も、どこもギターに触らないようにします。
まず、一拍の頭にアクセントを付けます。 (EX2)
(テンポは、ゆっくりでも、速くても構いません。bpm 60〜120)
これを、手首の力を抜いてブラブラにして、
また腕や肩にも余計な力が入らないようにして、スナップで弾きます。
(スナップの本質は、当船「スナップ編」等 でご理解頂けていると信じます。)
次に、三連の練習をします。
三連というのは (演奏) タタタ タタタ タタタ タタタ。
こういう風になります。
この場合ピックは、一拍目は、ダウン・アップ・ダウン。
二拍目は、アップ・ダウン・アップ。というように
一拍ごとにダウン・アップが逆になります。
ですから、アクセントを付けると、アクセントも一拍ごとにダウン・アップが逆になります。
はじめに、三連の頭にアクセントを付けます。 (EX6)
これを、「三連のあたま打ち」といいます。
次に、三連の三つ目にアクセントを付けます。 (EX7)
これを、「三連のあと打ち」といいます。
次に、三連の二つ目にアクセントを付けます。 (EX8)
これを、「三連のなか打ち」といいます。
そうしたら、この三つを続けて弾きます。 (一小節づつ)
アクセントのために、強く弾こうと動作を意識しすぎると、タイミングギターになるおそれがあります。
ですから、ピッキングの動作自体(その振り幅)は、すべて同じで良いのです。
同じだから、動作とリズムが流れに沿って、ビートが揃う感じで、ノリが出てくるんです。
逆を云えば、動作がギクシャクしていると、なかなかノリも出てきません。
安定したピッキング動作も必要になってきます。(くどいようですが、スナップもです。)
あすは、オフ・ビートです。
(追記)ビートが揃う感じと 云う、このビートは黒人ビートではなく、白人リズムにおける
距離ビートとお考えください。

次に、今度はエイトビートに3つづつ、アクセントを付けていきます。
エイトビートというのは、基本的には
(演奏)タタタタ タタタタ タタタタ タタタタ。 (EX2)
こういうようにピックは、一小節に8往復します。
これに、まず頭から3つづつ順にアクセントを付けていきます。 (EX9)
これだけ弾いてると、なんだか三連みたいな気分になってくることがありますから、
はじめに、エイトビートの基本的な形(EX2)を弾いて、そのあとにこれを弾きます。
次に、頭からの3つめの音から、3つづつアクセントを付けていきます。 (EX10)
これも、弾いているうちに三連みたいな感じになってきますから、
はじめに、エイトビートの基本的な形を弾いて、それからやります。
次に、今度は頭から2つめの音からアクセントを付けて、そこから3つづつ
アクセントを付けていきます。 (EX11)
これも、はじめに、エイトビートの基本的な形を弾いてからやります。
そうしたら、この3つを続けて弾きます。
最初に、エイトビートの基本的な形を弾いて、それから順に弾いていきます。
こういうのを、オフ・ビート といいます。
これは、途中でエイトビートだか三連だか分からなくなり易いですから、
必ず、身体でカウントをとってやって下さい。
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ノリを作る過程での重要な訓練となります。
繰り返し、練習して「アクセント付けでのリズム」というものに、気持ちよく乗れるように
「ピッキングの動作」(距離ビート)として身に付けてください。
(これは、楽しい訓練だと思います。演奏を続けると自然と乗ってきますから。)
あすは、成毛さんのスナップの説明に補足をいたします。

次に、今度は、こういう練習をします。 (EX12)
これは、前半はダウンストロークにアクセント。
後半は、アップストロークにアクセントがきます。
ダウンストロークというのは、上から下へ弦をはじくんですけど、
弦をはじき終わったら、すぐに上へ引きます。これは、そのまま下へ抜けては駄目なんです。
弦をはじき終わったらすぐに上へ引く。これが、ダウンストロークです。
体温計を下げるときも、単に上から下へ振り下ろすだけではなくて、
下まで行ったらピシッと上へ引きますね。
この引きが大事なんで、この引きで体温計は下がります。
ピッキングでも同じで、ダウンストロークというのは、単に下へ振り下ろすだけではなくて、
弦をはじき終わったらすぐに上へ引く。
この引きが速いと「ジャララ」とならずに「ジャッ」とひとつの音になるんです。
逆に、アップストロークというのは、下から上へ弦をはじきますけれども、
これも、弦をはじき終わったら、そのまま上へ抜けるのではなくて、すぐ下へ引きます。
これが、アップストロークです。
ところが、体温計を下げるときに、上から下へ振って下げるのは、誰でも出来ますけども、
逆に、体温計を下から上へ振って下げてみろっていったら、これは、なかなか難しいですね。
我々、普段はあまりこういうような動きを使いませんから、慣れてないんです。
で、アップストロークというのは、ちょうど体温計を下から上へ振って下げるような動きになります。
ですから、これは、なかなか難しいんで、ダウンストロークでも、アップストロークでも、
同じように手首のスナップが使えるようになるには、かなりの練習を積むことが必要です。
ダウンストロークは、決して下へ抜けるのではなくて、上へ跳ね返るような感じで戻ります。
アップストロークも下からきて、上へ抜けるのではなくて、下へ跳ね返るように戻ります。
今は、説明の為に大袈裟にやったんで、実際にはこんなに大袈裟にやる訳ではありません。
また、どんな場合でも、こうやって弾くということではなくて、
例えば、フェルマータするような場合は、・・・・・。
こういうようにワザと「ジャラ〜ン」と弾く場合もあります。
ですから、実際には色んな弾き方をしますけども、それは基本がちゃんと出来た上での事で
ピッキングの基本としては、ダウンストロークは上へ引く。
アップストロークは、下へ引く。これをマスターする事が、まず第一です。
これが出来ないと、本人は一生懸命リズムを弾いてるつもりでも、
実際には単に音を鳴らしてるだけで、リズムもなんにも無いということになってしまいます。
ですから、ダウン・アップともに向こう側に抜けるのではなくて、
手首のスナップを使って、もと来た方へ戻すという練習をしてください。
さて、成毛さんの説明は、さすがに細かく分析していて、なるほどと思ってしまうわけですが、
もちろん、間違いとは云えないのですが、少し気になる点があります。
スナップクルーズを終えた方は、お分かりかと思いますが、
やはり、スナップを動作としか考えていない説明です。
例えば、ダウンストロークの説明で、
>ダウンストロークというのは、単に下へ振り下ろすだけではなくて、
弦をはじき終わったらすぐに上へ引く。
この引きが速いと「ジャララ」とならずに「ジャッ」とひとつの音になるんです。
とありますが、確かに動作としては、見た目こうなります。音もひとつになります。
しかし、スナップの本質である「パチン(パシッ)」の動きであるからこそ、
ダウンストロークでは、結果、弦をはじき終わると必然的に跳ね上がるものなのです。
その動きが、すぐに上へ引くと云った動作に見えるだけなのです。
アップストロークも同様です。「パチン(パシッ)」であるから、跳ね下がる動きが付きます。
これらの動きは、スナップを掛けた反動の動きで、スナップの結果なのです。
決して、意識して上へ引いたり、下へ引いたりするものではありません。
そして、この反動が付くと云うのは、
単に一回だけのダウン、またはアップストローク動作で起こる動きです。
ですから、一回だけのストロークプレイなら、反動が付くくらい強く、それも勢いだけで
「パチン(パシッ)」と出来るわけです。しかし出来たとしても、それだけでは、必ずしもスナップとは云えません。
つまり、ダウン・アップと連続したピッキングでは、いちいち反動を付けてはいられませんから、
手首の振りの連続するなかでも、弦をはじき飛ばす事が出来ないと、本当のスナップとは云えません。
ですから、スナップ(パチン・パシッ)と云う、弦をはじき飛ばす感覚をまず理解(体得)しないと、
やみくもに、コードストロークで「ジャカ ジャカ」やるだけでは、たとえ、手首の動きがあっても、
結局は、勢いだけの動きで、それがスナップだと勘違いしてしまいます。
コードストロークでスナップが使えたなら、ソロプレイでも簡単にスナップが使える筈ですが
そうは、なりませんね。スナップだと思っているものが、そうでは無いということです。
「ピッキング編」の最初に成毛さんの手首のスナップの説明として、
『手を洗った後にハンカチがなくて、手を振って水を切ろうとすると、こういう風に振りますね。
この時、もし手首に力が入って、ここ(手首)が真っすぐになっていると、
これでは、なかなか、水は切れません。
手首の力を抜いてブラブラにして、ムチの先のように「ピシッ」と振ります。
あるいは、熱を計った後に体温計を下げる時も、こういう風に振りますね。
まぁ、デジタルの場合は別ですけども、これも手首に力が入ってここが真っすぐになっていると、
これでは、なかなか体温計の水銀は下がりません。
手首の力を抜いてブラブラにして、ムチの先のように「ピシッ」と振ります。
こういうのを、手首のスナップといいまして、
ピッキングでも、この手首のスナップが使えないといけないんです。』
と説明しています。その動きに習って、一般的には、手首のスナップの練習には、
まず、ダウン・アップのストロークから始めて行くようですが、
スナップ(パチン・パシッ)と云う、弦をはじき飛ばす感覚、その本質を理解しないでやると、
これは、なかなか、スナップを効かせたダウン・アップのストロークにはなりません。
だから当船、スナップクルーズでは、弦をはじき飛ばす感覚を得るために
まずは、一音、一音、ピッキングすることから始めるのです。
そして、弦をはじき飛ばす感覚が分かれば、ソロはもちろん、ストロークプレイでも、
6本の弦を一本の弦に見立てて、パチン・パシッと反動の付いたストロークにもなるし、
連続する手首の振りでも、ちゃんとスナップを効かすことが出来る訳です。
もちろん、スナップの意味をある程度理解している方は、成毛さんの説明で問題ない筈ですが、
全くの初心者ですと、ダウンストロークは上へ引く、アップストロークは下へ引くと考えてしまうと、
引く動作ばかり意識してしまい、なんだか、あやつり人形みたいなおかしな動きになってしまいます。
これが「ピッキング編」のビデオで一番気になった点で、
ダウンストロークは上へ引く、アップストロークは下へ引くと云う説明は、
間違いだとは云えないにしても、
「スナップを掛けると上へ引くような、または下へ引くような感じの反動の動きがある。」
と補足いたします。
まぁ、以下のような説明もしてはいるのですが、
------------------------------------------------------------------------
>ダウンストロークは、決して下へ抜けるのではなくて、上へ跳ね返るような感じで戻ります。
アップストロークも下からきて、上へ抜けるのではなくて、下へ跳ね返るように戻ります。
--------------------------------------------------------------------------
本来は、動きとしてはこれだけで十分なんです。引くと云う説明があると混乱しますね。

さて、以上を踏まえ、 (EX12)ですが、
後半の、アップストローク4つにアクセントを付ける訳です。
アップストロークをした後にスナップが効いていれば、反動で手首は跳ね下がることになります。
意識して下へ引く訳ではありません。
つまりここは、休符があることで、一回だけのアップストロークといった感じになって
それが、4回続けてあると云うピッキングになります。
それぞれは、一回だけのストロークプレイなので、反動が付いて構いません。
そうした方が、ノリが出やすいですね。
ですから、はじめのアップストロークにおいて反動で既に下に手首が戻っているので、
そこから次のアップストローク。また反動で下に手首が戻っているので、
3回目のアップストローク。同じように4回目のアップストローク。となります。
そして、もし2小節目の繰り返しをするならば、4回目のアップストロークは反動は付けません。
すぐにダウンのピッキングになるからです。
つまり、ここは普通にアップ・ダウンのピッキングになると云う訳です。
反動を付ける、付けないも、スナップコントロールとしての動きのひとつになります。
(EX12)を見ると、空ピックは空ピックですが、反動での空ピックと感じてください。
反動と云っても、その振り幅は、やはりすべてのピッキングと同じになることが望ましいです。
(反動の方が、多少大きな振り幅になるかもしれませんが。)
PURPLE EXPRESS 1982年10月10日(第一回放送)〜1991年10月6日(最終回)
1990年7月1日放送から
(7月2日とゲストブックで書きましたが、正しくは7月1日でした。訂正とお詫び。)
今週は本当に久々なんですけども、ゲストでドクター・シーゲル、成毛 滋さんをお迎えしてますので・・・。
『えー、大変ご無沙汰致しました、ドクター・シーゲル、成毛 滋です。』
『去年の11月から番組をお休みしまして、もう8ヶ月にもなってしまいましたけども、
その間全く音信不通にしてましたので、大勢の方から、成毛は一体何をしてるんだというおハガキを
たくさん頂きまして、中には毎日、新聞の死亡記事を捜しています。なんて方もあったんですけどもね。
これには、ちょっと訳がありまして、わざと消息不明にしなきゃならなかったんです。
ですから、今までのことをちょっとご説明します。』
『まずですね、3年前に僕は、中心性漿液性脈絡網膜症(ちゅうしんせいしょうえきせいみゃくらくもうまくしょう)
という目の病気になりまして、とんでもない長い名前の病気なんですけども、これが中々やっかいな病気で、
ずっと病院へ通っていたんですけども、あんまりよくならないんですね。
で、しばらく番組をお休みしてイギリスへ治療に行きまして、そしたらなんとかその時は治ったんです。』
『ところが、去年の6月にまたその病気が再発しまして、今度もしばらく病院へ通ってたんですけども、
やっぱり中々、よくならないんで、また番組をお休みしてイギリスへ行くことにしたんです。
それで番組は、古川君と高井君に頼むことになったんですけども、ちょうどその時、
教則ビデオ作らないかっていう話が来まして、まぁ僕は、前から教則ビデオ作りたかったんで、
イギリス行きはちょっと置いといて、先にビデオ作ることにしました。
というのは、僕は昔、何回か出版社に頼まれて教則本を書いた事があるんですけども、
いつもこれが原稿を書いて渡すと、しばらくして出版社の人が成毛さん悪いけど、
この話は無かったことにしてくれって、みんなボツにされちゃうんです。
で、なんで駄目なんですかって訊くと、いや〜うちは他にもいくつか教則本を出してますけども、
成毛さんが書いたのは、1から10まで他の教則本と全く違う。
例えば、ピッキングの仕方ひとつ取っても他の教則本はみんな、
ピッキングというのは、目一杯 力を入れてゴリゴリ弾くのがいいとか書いてるけど、
成毛さんのは、ピッキングする時は、手首や腕の力は抜いてスナップで弾く。
と他の教則本と全く正反対のこと書いてる。
で、同じ出版社から出てる教則本で、こんなに何から何まで違ってたら、
両方買った人に一体どっちが本当なんだっていわれた時、返事のしようが無い。
だから、悪いけどうちでは成毛さんの本は出せません。っていうんですね。
で、じゃぁ、なんで僕に原稿なんか頼んだんですかって訊いたら、
まさかこんなに1から10まで違うこと書いてくるとは思っても見なかった。っていうんです。』
『まぁ、そんなことが何回かありまして、結局僕が書いた教則本は、一度も発売されませんでした。
で、そしたら、その話を佐川急便の社長が聞いてですね、この佐川急便の社長って人は、
ハードロック大好きで、自分でもストラトやレスポール、いっぱい持ってるんですけども、
この佐川急便の社長が、だったらラジオでギター講座をやればいい。
俺がスポンサーになってやるから誰も気にせずに、とにかく正しいギターの弾き方を広めろ。
っていってくれまして、それでこの番組が始まったんです。
で、そしてこの番組はもう8年もやってるんですけども、ただラジオですと、
とにかく見えませんからある程度以上、どうしても説明出来ないところが出てきたんですね。』
『まぁ、例えばピッキングする時の手首の形とか、親指と人差し指の動き方なんていうのは、
どうやっても説明できないんです。で、僕も色々工夫して、
手首の形はフラミンゴがイヤイヤをするような形とか、まぁなんとか無い知恵を絞って、
色々やってみたんですけども、どうしてもうまく伝えられない。
皆さんからのおハガキに、フラミンゴがイヤイヤをするような形というのは、こういう形でしょうか?
って図が書いてあると、まるで似ても似つかない形が書いてあったりして、
あぁ、やっぱり伝わってなかったって、そのたんびにガッカリしたんです。
で、これは、もうこっちから出かけてって、実際にやって見せるしかないと思いまして
「よい子のヘビメタ教室」を始めた訳です。それで、一回やったら客席のうしろの方にいた人が、
遠くて手の動きが全然見えなかったっていうんで、二回目からビデオカメラを使いまして、
客席にモニターを置いてアップで手の動きが見えるようにしたんです。』
『そしたら、それを見た方から、手首のスナップを使って弾くというのがどういうことか初めて分かりました。
今までラジオ聴いて自分でも研究していたんですけども、まさかあんな風に弾くなんて思ってもみませんでした。
っていう、まぁそういうおハガキをたくさん頂きまして、あぁやっぱりこうやんなきゃ駄目なんだって、
改めて痛感したんですね。だけど「よい子のヘビメタ教室」は、一回にせいぜい100人ぐらいが限度ですから、
あんまり大勢の方に見せることは出来ませんし、それに来た人はみんなモニターを見てる訳ですから、
だったらビデオ作った方が早いってことになりまして、なんとか教則ビデオを作ろうと考えました。』
『また、最近はポール・ギルバートとかヴィニー・ムーアとか外国のギタリストの教則ビデオも色々出てますけども、
あれはみんな、当然ピッキングは出来るものという前提でやってますから、
まだピッキングが出来ない人が見ても、何の役にも立ちません。
例えていえば、小学生がいきなり大学の講義を受けるようなもんで、
その前に中学、高校の勉強をしておかないと、何をやってるんだかさっぱり分かんないんです。
ですから、外国のギタリストの教則ビデオを見るためには、その前の、
つまり中学、高校のレベルの教則ビデオが無いと何にもならない訳です。
で、2年前に徳間ジャパンから教則ビデオを作らないかっていう話がありまして、
で、僕は、これだ!ってもう早速撮影を始めました。
そうしたら、僕が教則ビデオ作ってるって聞いて、色んなところから電話が掛かって来たんです。』
『例えば、あえて名前はいいませんけども、
皆さんが教則本やギター雑誌でよくご存知の奴から電話が掛かって来まして、
「成毛さん、ビデオお作りになるそうですけども、
一度ちょっと会ってお話ししたいことがあります。」っていうんですね。
で、「あー、別にあなたと話すことは何も無いよ。」って僕がいったら、
「いや、そっちに無くても、こっちにはあるんです。成毛さん、お金に不自由してないかもしれないけど、
我々は教則本やギター雑誌で原稿を書いて収入を得てる。つまり、生活が掛かってるんです。
そこへ成毛さんが、これが本当の弾き方です。みたいなビデオ作っちゃうと、我々は仕事が出来なくなってしまう。
だから、あんまり本当の弾き方を教えないようにして頂きたい。」っていうんです。
で、僕が「それ、ちょっとおかしいんじゃないですか?
あなたも僕の言ってることが本当の弾き方だと分かってるんだったら、
あなたも本当の弾き方を勉強して、それを本に書けばいいんじゃないですか!」っていいましたら、
「いやー、そんな簡単にはいきません。今まで我々が書いた教則本はたくさんあるし、
それがまだ、市場に出回ってます。それを今になって、あれは全部間違ってました。なんていったら、
我々の信用が丸潰れになってしまう。だから今更本当の弾き方なんか教える訳にはいかないんです。」
まぁ、滅茶苦茶なこといってる訳ですよね。
で、「ということは、あなた方は自分で書いた本が出鱈目だって分かっていながら、
それをお金を取って売ろうという訳ですね。それじゃ、詐欺じゃないですか!!」って僕がいったら、
「いやー、成毛さん、たかがギターの弾き方じゃないですか。仮に間違った弾き方を教えたところで、
怪我をする訳じゃないし、誰が損をする訳でもないでしょう。
そんなことよりも、我々は、生活が掛かってるんですから、そのことを忘れないようにして頂きたい。」
こういう訳なんですね。
もう喋ってるうちに、僕、ムカっとなってきましてね。
「そういうことなら、もう僕は意地でも本当の弾き方を教えるビデオ、作りますよ!」っていったら、
途端に声の調子が変って、「あぁ、そうですか。成毛さんがそういうお考えなら、よく分かりました。
だったらこっちも意地でもそのビデオ、発売出来ないようにしますよ。」と今度は、脅しを掛けて来るんですね。
で、こっちもすっかり頭に来て、「おもしれぇー、やれるもんならやってみろ!」
ってガチャーンって電話を切ったんです。で、そしたら、本当にそのビデオは発売中止になっちゃったんです。
しょうがないですけどね。』
『まぁ、本当にそいつが潰したのか、何か他に理由があったのかは分かりませんけども、
徳間ジャパンに一体どうなってるんだって何回電話しても、
担当の者がおりませんので分かりませんっていうだけで、結局よく分かんないんです。
で、そういうことがあったんで、今度のビデオの話があった時に、その話をして、
僕がビデオ作ろうとすると、こういうことになるけれども、それでも発売出来ますかって訊いたら、
今度は出版社じゃなくて、楽器屋さんなんですね。ですから、出版社とは横のつながりが全然無いし
販売ルートも違うから、まずそういう妨害は出来ないでしょうってことなんで、
じゃぁ、もう一辺やろうって、やることになったんです。
だけど、僕がビデオ作ってるって分かると、またごちゃごちゃ、うるさいですから、
今度はもうビデオ作るってことを誰にも言わないで、撮影場所もスタッフも一切、秘密にして、
で、古川君と高井君にもビデオ作ってるってことは言わなかったんです。
そして、撮影が終わって、編集も終わって、ここまで来ればもう妨害は出来ないだろうってところまで来て、
初めて、古川君に(5月20日放送時に)成毛は今、教則ビデオ作ってますって言ってもらった訳なんです。
ですから、去年の11月から今まで、僕がどうしてるかなんて話は全く出なかったのは、
全て極秘の内にやらなきゃならなかったからなんです。で、案の定この前、古川君が、
成毛は今、教則ビデオ作ってるってことを言ったら、その次の週に早速、そいつからまた電話掛かって来まして、
「今度は発売元はどこですか。」っていうから、「おまえの知ったこっちゃねぇだろ!」って、
また電話、たたっ切ったんですけどもね。まぁ、世の中には、やな奴がいっぱいいるんですけども・・・。
で、まぁ、とにかく一応ビデオが出来たんで、僕は来月イギリスへ目の治療に行きます。
ですから、ラジオの方は、すみませんけども、もうしばらく古川君と高井君にお願いします。
まぁ、家でラジオ聴いてると、古川君も高井君もよくやってくれてるんで、
あぁ、これでもう俺も、いつ死んでも大丈夫だと思いましたからね。
で、教則ビデオの方なんですけども、一応、今の予定としては、
「入門編」、「ピッキング編」、「リズム編」、「理論編」と全4巻作る予定なんです。
ただし、今後、僕はいつ闇討ちされて行方不明になるか分かりませんから、
全4巻、無事に完成出来るかどうか分かりませんけども、一応、遺言の代わりとして、
撮れるところまで撮りたいと思ってます。で、最初に「ピッキング編」を撮ったんですけども、
これは、今までラジオでどうしても説明出来なかったこと中心に説明しています。
ですから、今までラジオを聴いて練習して来た方も、もしかしたらビデオを見たら全然違ってるかもしれませんから、
まぁ、是非一度ビデオを見て頂きたいと思います。』
『タイトルは、「Dr.シーゲルのよい子のロックギター ピッキング編」と言いまして、
いつものやつですけどもね。定価は、3000円です。
一応、全国の楽器屋さんで発売ということになってるんですけども、
また、相変わらずアンチ成毛の楽器屋さんが多くて、
成毛のビデオなんか死んでも売らねぇって言ってるところもあるそうですから、
近くの楽器屋さんが取り合ってくれない場合は、
渋谷カワイサウンドシティ、または、イシバシ楽器に頼んでください。』
という訳で、本当に久々の成毛さんだったんですけども、成毛さんのいない間に、
僕と石野さん、高井君三人で、ずっと「暗闇の地獄の悪魔の特訓」やって来たんですけども・・・。
『うん、聴いてた。聴いてた。』
例えば、チッキンの指の動き、人差し指と親指の動きだとか、
どう説明してもやっぱりあの部分、分からなかったっていうハガキとか、たくさん来るんですよね。
『そうなんだよね。俺がやってる時も絶対チッキンは、
説明出来ないって分かってたから、初めから俺、やんなかった。』
「(石野)私も友達から電話で掛かって来て、もうチッキンのやり方ひとつ見ても、
なんか電話で一時間も掛けて説明しないと出来ないですよ。」
『それでも判らない。』
「そうなんですよ。判ってもらえない。」
例えば、そういうのも、このビデオでは、ちゃんと出てる訳ですか?
『えぇ、これで手首のスナップの持ち方とか、動かし方、チッキンの時の
ピックの持ち方とか指の動かし方なんかは、もうアップで、
もうこれでもかっていうくらいアップで説明してますけどね。』
「それ見るとね。きっとね。私も今までギター雑誌とか見てて全然もう違った弾き方してて、
それ見ると本当に目からウロコが剥れるみたいにもう新しいね世界が拓けるかもしれないくらい違いますよ。」
これは、やっぱり是非皆さんに見て欲しいですね。
「絶対、見て欲しい!」
じゃぁ、成毛さん居ない間、僕と高井君、石野さん三人で、
なんとか頑張って行きますんで、治療に専念して来てください。
『ありがとうございます。宜しくお願いします。僕がいつ死んでもいいように頑張って下さい。』
以上、1990年7月1日放送 PURPLE EXPRESS より。
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さて補足ですが、ご存知の方も多いと思いますが、全4巻のうち「理論編」は作られなかったですね。
番組も終わり、特に作る必要も無いと判断されたのか、その理由は判りませんが、
今ではネットで相当詳しく説明されているサイトもありますから、
音楽理論を勉強したい方はそれらを参考になさってください。
「ビート理論・ビート ベクトル」
ビート・ベクトル(Beat Vector ) これは船長の造語です!がはは。
(ここで云うビートとは、ロックのビートのことで、ダウン・アップで1ビートになります。)
ゲストブックで、黒人リズムとしての「ビート理論・ビート ベクトル」と書きましたが、
正直、どのように説明すれば、判りやすいかの判断が付かないので黒人リズムと云うよりも
ロックのビートとしての「ビート理論」と単純に解釈しておいて下さい。
最初、タイム・ヴァリューに習って、ビート・ヴァリュー(Beat Value)にしたのですが、
ラテンダンスの教則本"THE REVISED TECHNIQUE OF LATIN AMERICAN DANCING" の中で
「ビートバリュー」と云う言葉を使っているので、
ダンスと混同しないように、船長が、勝手に作った言葉です。
ビート・エレメント【element】( 要素。成分)も候補だったのですが、まぁベクトルで・・・!
(ベクトル【(ドイツ)Vektor】大きさと向きをもつ量。)
さて、ベクトルの意味に、大きさが含まれていますから、大きさ=音価と考えれば
「ビート・ベクトル」とは「音価とビートの向きの量」と定義出来ます。
そして、音楽としてリズムを構成するためにも、必ずアクセントが必要です。
ですから、ビートの向きの量と云うのは、ビートの向きとアクセント(音の強弱、その他)と解釈して
「ビート・ベクトル」とは「音価+ビートの向き+アクセント」となります。
(アクセントを表示せず、音価とビートの向きだけでもビート・ベクトルと呼びたいのですが・・・)
例えば、四分の四において、四分音符が4つで一小節。
この時、一拍目をダウン、二拍目をアップ、3拍目をまたダウン、
そして四拍目をアップと弾いたなら、【ダウン・アップと連続】で1ビートですから、
この小節は、2つのビートのピッキングとなります。(2ビートフィール)
また、別の弾き方も出来ますね。日誌でも書きましたが・・・。
すべて、ダウンで弾くやり方です。
そうすると四回のダウン・アップ(アップは空ピック)で4つのビートのピッキングになります。
(4ビートフィール)
はじめの方のビート・ベクトルを考えると、
その音価と向きは、四分音符分のダウンと四分音符分のアップと二種類あることになります。
そして、アクセントは、「弱、強、弱、強」となります。
そして、もう一つは、音価は四分音符ですが、ビート・ベクトルは、
八分音符分のダウンビートと八分音符のアップの空ビート。の二種類になります。
そして、アクセントは、同じ「弱、強、弱、強」となります。
これら二つは、譜面でみれば、全く同じです。しかし、ビートフィールが違います。
すなわち、「ノリ」が違うと云うことになります。どちらが良いではなく、
弾き方を変えると「ノリが変る」と云うことです。
つまり、ビートを考えずに自分勝手な、いい加減な弾き方では駄目ですよ。と云うことにもなります。
白人には、クラシックを聴いても分かるように、4小節感覚といったものがあります。
4小節単位(時にはその半分とか、その何倍かの小節)で、フレーズが変ったりすることです。
黒人も、その4小節感覚があったのかどうかは分かりませんが、
黒人ブルースも、4・4・4の12小節で構成されています。(12バーブルース)
ただ、時間ビートで考えると、黒人的には、もしかしたら12小節でひとつとも考えられます。
日誌でも書きましたが、すべてダウンで弾くやり方では、大事な事は、まずダウンピックで弾いたあと、
次の四分音符もダウンですから、当然、アップの空ピックの動作になります。
この時、空ピックは空ピックでも、単に空ピックの動作、
つまり、ダウンピックのための準備動作(予備動作)であってはならない。と云うことです。
鳴っている音(音価)は四分音符分でも、ビートとしては、
八分音符のダウンビートと八分音符のアップビート(空ビート)の二つで、
つまり、八分音符の二つで四分音符になる!と云うことなのです。
ですから、リズムにおける空ピックと云うのは、正しくは「空ビート」であると考えないといけません。
空ビートとは、音を出さないビートの事ですね。
空ピックが苦手な人と云うのは、音を出す動きは出来ても、音を出さない動きが分からない人と云えます。
音は無くてもリズムとしてのビートは存在して(流れて)いるわけで、そのビートを意識できずにいるので、
どうしても、音を出さない空ピックがうまく出来ずに、苦手となってしまいます。
しかも空ピックが、次のピッキングのための準備動作(予備動作)でしかないと、
これは、ビートを意識せずにピッキングしている訳で、
単にタイミングで弾いているだけと云う事になります。
(リズムギターではなく、タイミング・ギターです!)
図表・ビート・ベクトル1 にあるように、ビート・ベクトルで考えれば、
16分音符ダウン・アップの二つで、8分音符ひとつになり、
その8分音符の裏ビートは16分音符分アップの空ビートと云うことになります。
8分音符も同様に、ダウン・アップの二つが4分音符ひとつになり、
4分音符の裏ビートは8分音符分アップの空ビートと云うことになります。
あとも同じ考え方です。
そして、曲のリズムフレーズによっては、ビートを細かくして「stayin alive」のように
16分音符でのビート主体になっても、フレーズに惑わされることなく、ビートを意識して、
リズムとして「拍」を感じ、次に小節も感じていかないとノリのある演奏にはなりません。
(図表・ビート・ベクトル1・右側)
ですから、ただ、タイミングを合わせばそれで良いという訳にはいきませんね。
しかし、逆にそのタイミングが気持ちいいとなってしまうと、もう先に進めません。
そうなると、どうしても抜けられません。合わそう合わそうとなるからですね。
最近の若い方は、洋楽ロックをあまり聴かないようで、その傾向が強いです。
タイミングが合うことが「ノリ」が良いと感じるのですから・・・。
おバカな音楽評論家は、いまどきの若者は昔に比べてリズム感がある。
などと云っているようですが、音に対して反応が良いことが、リズム感があるとは思いません。
そういう方には、もう船長の出る幕はありません。というか、必要ありませんね。
まぁ、お若い方々、頑張ってください。
まずは、パープルエクスプレス、
1987年10月10日 お葉書・質問コーナーより。
(回答、成毛 滋 氏)
Q:リズムギターの時に、16分のノリの8ビートは、一小節にピックが8往復して、
それは、ドラムのハイハッ トと一致する。と云う事ですが、
例えば、ツェッペリンの「ロックンロール」では、ハイハットとビートが合わないのは・・・?
A:ツェッペリンの「ロックンロール」は、16分のノリのエイトビートではありません。
この曲は、わざと19 50年代のロックンロール風にやってるんで、
このリズムは、厳密に言うと、8分のノリのフォービートというこ とになります。
ただし、フォービートというとジャズにフォービートという別のリズムがあって、それと紛らわしいので、
一般的 には、フォービートという言い方はせずに、このリズムのことを単にエイトビートと言っています。
ですから、このリズムは、エイトビートとは云ってもピックは一小節に4往復するんです。
なぜこのような言い方をするかと云いますと、
50年代初期には、ロックンロールといえば、シャッフルのノリの フォービートしかなかったんで、
当時はこのリズムのことを単に「シャッフル」と呼んでいました。
ところがその後、ロックンロールに8分のノリのフォービートの曲がだんだん出て来たんで、
シャッフルに対して このリズムのことを、エイトビートと言ったんです。
つまり、当時はまだ本当のエイトビートというリズムは無かったんで、
8分のノリのフォービートのことを、エイトビートと言ったんです。
ところが、その後今度は、8分のノリのエイトビートとでも云うべきリズムが登場してきまして、
この辺から、話がややこしくなって来ちゃうんで、本来の意味から云えば、これが本当のエイトビートなんですけども、
それ以前 に8分のノリのフォービートのことをエイトビートと呼んでいたんで、
同じエイトビートと云っても2つの違うリ ズムがあることになっちゃったんです。
その後、だんだんテンポを遅くするのが流行ってきて、
そのうちシャッフルのノリのエイトビートとか、16分の ノリのエイトビートとか、色んなリズムが出てきました。
ですから、一口にエイトビートと云っても色んなエイトビートがある訳で、
何がエイトビートなのかよく分かんないようなところもありますけども、
これは、時代と共に 新しいリズムがどんどん出てきて、呼び方も時代によって色々変って来たからなんです。
例えば、16分のノリのエイトビートのことも、15〜6年前には、16ビートと呼んでいましたけども、
最近で は、この呼び方は正確では無いと云うことで、16分のノリのエイトビートと云うようになっています。
昔から、ロックミュージシャンは、いつも新しい音楽、新しいサウンド、新しいリズム、新しい奏法と
常に新しい ものを編み出して来ましたから、進歩するにつれて、
昔からの呼び方は当てはまらなくなっちゃうことがよくあるんです。
ですから、ツェッペリンの「ロックンロール」のリズムは、一般的にはエイトビートと云いますけども、
これは、30年以上も前の言い方で、実際には、8分のノリのフォービートなんです。
以上、パープルエクスプレス、1987年10月10日 お葉書・質問コーナーより。
STRAIGH 8ths(ストレートエイツ)というのは、ストレートな八分音符ということで、
同じくFOUR-FOUR-TIME・四分の四拍子で一つのビートごとに八分音符が二つづつになります。
日本では、これをエイトビートと言っていますけども、外国では通じません。
ビートが8個あるのでは無くて、一 つのビートに八分音符が二つづつなんです。
Understanding Rhythm Notation. 【参考サイト】
http://www.cuug.ab.ca/~lukivr/RhythNot.html
と云う成毛さんの説明が正しいのですが、あえて船長は『ビート・ベクトル』で考えますので、
一小節にビートが、4つあれば 、フォービート。8つあればエイトビートと呼ぶことに致します。
英語圏では、4ビートのことを4th note rhythm/4th note feel、
8ビートのことを8th note rhythm/8th note feelと呼ぶ。
と云うことですが、これは見方を変えれば、白人の「距離ビート」としてのリズムの呼び方なのかもしれません。
ですが、黒人の「時間ビート」で考えたなら、フォービートやエイトビートと云った
ビートそのものの数値でリズムを表現しても構わないように思います。

The blues rhythm is usually referred to as a shuffle.
(一般に、ブルースリズムはシャッフルと呼ばれます。)
このシャッフルのリズムは、ロックでも一番大切で基本となるリズムです。
シャッフルのリズムのピッキングは「三連の中抜き」と呼ばれるもので、
三連と云うのは一拍に3回弦をはじきますから、ピックは1小節に12回弦をはじきます。
その一拍目は、ダウン・アップ・ダウン。二拍目はアップ・ダウン・アップと云うように一拍ごとにピックのダウン、アップが逆になります。
次に、この三連の真ん中を省略します。つまり、一拍目はピックがダウン・アップ・ダウンと動くのを、
ダウン・休み・アップ。と弾きます。すると、最後がアップになるので、
次の二拍目も同じようにダウン・休み・アップ。同じように三拍めも四拍目も同じように弾きます。
つまり、全部三連の真ん中を省略する形になる訳で、これを「三連の中抜き」と云います。
そうするとピックは、1小節にダウン・休み・アップと4回繰り返しますから、
全体としては、ピックは4往復する訳で、これがシャッフルのリズムになります。
ただ、当欄、2008年10月13日(月) シャッフル Shuffle のページを参考にしてもらえば判るように、
同じ「三連の中抜き」と云っても「バウンスフィール」と「シャッフルフィール」の違いは、基本的には、中抜きの仕方の違いで、
「バウンスフィール」は、文字通り「真ん中を抜く」と云った感じです。
それは、ダウンピックで弦をはじいた後、三連ならば次にアップのピックをするところを、
アップの空ピックと感じて、次にまたアップのピッキングになる。と云った動作になります。
ですから、真ん中アップの空ピックを抜く。と云うことになります。(「タッタ、タッタ」という感じ。)
「シャッフルフィール」では、ダウンピックで弦をはじいた後、三連ならば次にアップのピックをするところを、
アップのピックをしないで、そのアップ分ピックを止めて動かさず、そこから次のアップのピッキングとなり、
結果、これも三連の真ん中を抜いたと云うことになります。(「タータ、タータ」と云う感じ。)
ですが、シャッフルとバウンスをそれほど厳密に区別する必要もありません。
ノリで云えば同じ「みっつノリ」ですから・・・。
ジャズでは、どうか判りませんが、ロックギターの場合、スナップを効かせてピッキングをするので、
真ん中抜いても、止めても、ほとんど変わりがありません。ワタシはあまり気にしませんね!
繰り返しますが、ノリで云えば同じ「みっつノリ」なのですから。
【弾き方にこだわり過ぎて、ノリが無くなってしまうのでは、本末転倒です。】
二拍三連(Triplet Crotchets)
とても、分かりやすいサイトがありましたので、ご紹介致します。
Triplet Crotchets
http://www.jazclass.aust.com/rhythmcl/rc11.htm
● 四分音符
� ´� �ァ,濃囲�
|� 。押´� 4 �ァ。供´ 。押´� 4 �ァ。供�
|● ● ● ● |
このリズムも慣れてしまえば、難しくは無いのですが・・・。
70年代のロックでは、時折みかけたリズムフレーズですね。
二拍三連と呼ぶとは知らずに、演奏していました。
これだけ、練習すると云うのは、逆に難しいのかもしれません。
曲の流れのなかでリズムと云うよりも、フレーズとして覚えたものです。
ビート・ストラクチャー(Beat structure)
(ストラクチャー【structure】 構造。機構。)
この言葉も船長造語です。船長理論用語ですな。がはは。
さて、上の図表にもありますが、白人リズム(距離ビート)と黒人リズム(時間ビート)の上下二層構造と考えます。
見方によっては、距離ビートと時間ビートは重なるものと考える方もいらっしゃるかと思いますが、
白人に於いては、距離ビートを土台にして、その上に時間ビートが乗る形で、
逆に黒人では、時間ビートを土台にしてその上に距離ビートが乗っかるといった
上下二層構造と考えるのが良いと思います。
なぜなら、同じエイトビートの曲でも、白人と黒人の「ノリ」の違いから、
それぞれのリズムをベース(土台)にして、もう一方を乗せる。といった形になると考えます。
ですから、この図表は、黒人からみたビート・ストラクチャーと云えます。図表から色々考えることが出来ますね 。
(ここでは、説明を省きますので、皆さん、ご自分でお考え下さい。)
リズム感は養えないと考えます。元々無いものですから。
ですが「リズム力」は養えます!これは、訓練すること が出来ます。
「リズム力」とは、先にも書きましたが「リズムを動作で考える事」です。
動作ですから、云い換えれば「ピッキング動作・ビート力」とも云えます。
そして、「ビート力」と云うのは、ビートを主眼としてリズムを分析し、尚 且つ、動作につなげていく事です。
ただし、問題なのは【如何に右脳でリズムを捕えるか!】 。
これは、云わば右脳に「リズムの種」を植える作業とも云えます。
それには、もう洋楽(ロック)を聴くしかありません!
それも一曲を何百回、何千回と聴くのです。そして、さらに多くの曲を聴くことなのです。
そして、大切なのは、リズムを右脳で捕えるためにも、「イメージ」でリズムを観るように心掛ける必要があります。
そのイメージとは、ノリにつながるピッキングの動作をイメージすることです。
決して、音そのものでは無いのです。音からリズムと云うわけにはいかないのです。わたし達は。
ですから、ピッキングの動作からリズムを捕らえるしかありません。
つまり、目に見えない、耳に聞こえないビートのダウン・アップ。を、
ピッキングのダウン・アップの「動き」として観れるようにイメージの訓練をするのです。
ビートは必ず、ダウン・アップでワンビートです。つまりオルタネイトなわけで、
だから、ピッキングの基本としてオルタネイトピッキングが一番重要になるのです。
実際には曲のリフを何度も聴いて、音を出すピッキング(音ビート)、出さないピッキング(空ビート)、
しかもそれらがダウンかアップかの動きをイメージするのです。
演奏では多くの場合は、フレーズとしてのリズム。つまり距離ビートとしての動きですが、
アクセントの位置によっては、シンコペーションしていたりと、そのフレーズ自体の把握も必要です。
そして、答え合わせではありませんが、その曲をビデオ、DVD、ネット動画などでピッキングの動きをチェックします。
最初は、なかなかイメージもできず、出来たとしてもぜんぜん違っていたりします。
ですが、そういった訓練をすることで、耳も養えますし、だんだんと動きがイメージできるようになってきます。
ただ、これらは基本的なオルタネイト・ビート(ダウン・アップを崩さずに守る)としてのリズム訓練で、
あくまでも基本に沿った訓練と云えます。
ところが、リズム(演奏)は生き物ですから、外国のギタリスト本人の演奏を観ると、部分部分、
基本で考えればダウンピックなのに、アップだったり、または、その逆だったりもします!
これは、その本人のピッキング動作の「個ノリ」的な癖(ピッキングしやすさ)や、
フレーズとしての表現(多くの場合は、アクセント付け)も加味されているのです。
しかし、それでもリズムに成ると云うのは、ピッキング自体、スナップが効いて、
ダウンもアップもほとんど同じ音色なので、おかしな感じがしませんね。
別の意味で、スナップが本当に効いている演奏では、特にスタジオ録音盤では、曲のリフなどで、
ちょっと聴いただけではピッキングのダウン・アップが判別できないものもあります。
ですから、実際の答え合わせとしては、いろいろと悩むところですが、
完全に一曲まるごとすべてリズムの基本から外れている曲はありませんから、
基本的な訓練を積み、より多くの曲を題材に訓練・勉強をしていけば、リズムのイメージがつかめるようになります。
逆に、本人のピッキング動作(ダウン・アップ)を完全に真似ることで、
その曲の「らしさ」をつかむことができるかもしれませんが・・・。
結局、音としてリズムを聴くのではなく、動きとしてリズムを観るようにして、
結果、ノリを感じられるようにして欲しいわけです。
そのためには、相当時間が掛かると云うことを覚悟しなければなりません。
成毛さん曰く、リズムに関しては、早い人で10年、普通15年は掛かるものです。
とおっしゃっていましたが、ワタシのリズム論を遂行すれば、相当早く習得出来ます。
と云っても、やはり5年、6年は必要だと思います。(右脳開発の時間でもありますね。)
リズムからすれば、本来は逆で、ノリをイメージして、ノリを感じて、それが動作になる。と云うのが本当なのでしょうが、
私達には、残念ながら殆んど不可能な話なので、欧米人とは、逆のアプローチしか出来ません。
「ノリ」の分析は次回に致しますが、洋楽を全く聴かない人は、「ノリ」自体も感じることが出来ません。
例えば、ジャズの「swing feel」やロックの「shuffle feel」 のような弾んだ感じをどうしても「平坦」に聴いてしまいます。
平坦にしか聞こえない人に、shuffleの演奏をやれ!と云っても当然出来るはずもありません。
これらの訓練・練習を積むことで、動作からノリを感じられるようにして、
そして「ノリ」が判るようになれば基本的に動作も決まって来ますので、
今度は、いちいち、ダウンピック?アップピック ?と考えなくても演奏に集中出来ますから、
より一層、リズムのノリをうまく表現出来るようになります。
【注】
ビートを波動で表わしていますので、ピッキングの動作、および身体の動作とは「波」の動きが逆のようになります。
つまり、ダウンピック(下の動作)であっても、波は頂点に向かって上にあがっていきます。
画像は、ダウンビートの例で説明しておりますが、アップビートにおいても同様です。
テンポ【(イタリア)tempo】
1 楽曲の演奏で、譜面に指定された速度。
2 物事の進みぐあい。「時代の―にあわせる」「急―」
[ 大辞泉 提供: JapanKnowledge ]
テンポと云うのは、ビートの速さ(速度)と云うことになります。
つまり、ビートイメージの中で、ビートの長さ(距離)「A〜B」をダウン・アップするスピードになります。
(四分音符がワンビートです。)
音(ビート)にあわせて、ダウン・アップの動きを一致させると云っても、
動きだけでなく、その動きのどの部分で音が発生しているかと云うイメージも重要な要素になります。
そして、リズムにおいて「ジャスト」と云うのは、テンポに対してジャストではなく、
ビートに対して、そのビートの動きの中間点(中心)での発音が「ジャスト」になります。
ところが、われわれ日本人(日本語脳)は、ビートの中間点で音を聞く(演奏する)のでは無く、
ビート(ダウンビート・アップビート)の終点・ビートエンドで音を聴いてしまう(演奏してしまう)のです。
そうなると、ビートの動きが止まってしまい(ビートが収まる感じで)
テンポは在ってもリズムとしての流れが無くなってしまいます。
メトロノームの音に対してその音にジャストであれば、
リズムもジャストだと思いがちです。しかし、そんなに単純ではありません。
日本語脳(左脳偏重脳)では、メトロノームの音もビートエンドで聴いてしまっているのです。
ですから、メトロノームの音にジャストで合わせても、それは結局、ビートエンドでの演奏でしかなく、
テンポには合っていても、リズムの無い(ビートの無い)演奏になってしまうのです。
当欄、11月 6日(木) メトロノーム【metronome】のパート参照!
同じ「リズムのジャスト」と云っても、欧米人の言うジャストと日本人の云うジャストでは、
似て非なるものと言わざる負えません!
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