Rockスタイルのピッキング! 訓練編・実践



スナップトレーニング・デモ(A Major scale)
(分かりやすいように、多少大袈裟にやっています。)

動画で使用のアンプはすべて、オールチューブ「 Guyatone FLIP GA300FCX 」
(ボリウム 1、ゲイン 8、リヴァーブ 0、他は10。 No Pedal、シールド一本です。)



弦をはじき飛ばすピッキングと云ってもなかなかイメージが出来ません。
始めは、弦をプッシュして弦の張りを感じて強め(ピックを深め)に一音一音ピッキングをやります。
そうすることによって、ピックで弦をはじき飛ばす感覚を身に付けて下さい。
(やはり、身体より先に頭でイメージとして理解することが必要にもなります。)

コードストローク(俗に云うカッティング?)で、ジャカジャカやってしまうと、
どうしても力任せ(単に勢いだけ)になってしまい、それがスナップだと勘違いしてしまいます。

本当の「スナップ」を身に付けるには、一音一音ピッキングして、
そのはじき飛ばす感覚 「パチン」を実感しないといけません。
すなわち「スナップの原理」を良く考えて一音一音ピッキングすることで、ようやく身に付くようになります。

次に、弱くプッシュしても(ピックを浅めに当てる)はじき飛ばす意識を持ってゆっくりやります。
ピッキングの動きと云うよりも、まずは弦をはじき飛ばす「意識」と「感覚」をピックと云うか、手首で覚えて下さい。


スナップ・デモ(A Major scale)

(手首を6番線側に多く返しているので親指の側面や付け根の肉の盛り上がったところが
弦に触れています。結果、多少ミュートしているようになっていますが動作の支点は手首で、浮かせています)







アコギ、スナップ・デモ(A Major scale) ギターは YAMAHA FS 720S

(アコースティックギターでのデモです。手首は浮いています。スナップ自体は全く同じになります。
ですが、弦の張りが強い分、手首の動作に、より強い力・トルクが必要になります。
多少、ミスもありますがご勘弁を、、、。撮り直すの面倒だったの!)









------ 手首をこねないためと、よりはじき飛ばすために ------

普通にピッキングをすると、
手首の動きに従ってピックの軌道は円弧を描くようになります。(黒線)



その感覚で二番線や一番線をはじくとピックはブリッジ側に、はじく動き(軌道)になります。
しかしこのピッキングは、ともすると「手首を内側にこねてしまう」ことになりがちで、
それでは、うまく弦をはじき飛ばせません。(青線)

手首をこねてしまう癖が付いてしまうと、六番線でも、手首をこねることで、はじく軌道(角度)が
ブリッジ側(内側)になってしまいます。(青線)


理想とするピックの軌道は、
弦に対して90度になることがダウンピックでもアップピックでも求められます。(ピンク線)
(あくまでも、理想ですが、必ずしも演奏の中でキープ出来るものではありません)

手首をこねないように意識すると共に、弦をはじき飛ばすための訓練として
ピックの軌道はネック側に、はじくようにします。(赤線)
そうすると手首は内側にこねる事無く、また弦をはじき飛ばす感覚がより強く感じられます。
また、音のぬけも当然良くなります。

ピックの軌道をネック側(外側)に、はじくようにする訓練を積むと、
意識をせずとも、理想に近いピッキング(ピンク線)になっています。

これが、最初から90度をやろうとすると、こねるピッキングになりがちです。
ピックの軌道をネック側(外側)に、はじくようにする訓練をやってみて下さい。



また、六番線と一番線のピッキングでは、当然手首の位置が僅かですが移動します。

ただ、外国のギタリストは手が大きいので、ブリッジの六番線あたりに手首があっても
楽に一番線をピッキング出来てしまうので、あたかもブリッジに
がっしりと固定しているように見えてしまいます。

ですが、彼らでさえも、がっしりと固定などしたら、うまくピッキングは出来ません。
見た目だけで判断して、手首固定で練習すればするほど悪い癖になってしまいます。

手が大きいから、そう見えるだけで、手が小さいと、外人と同じ手首動作とはいきません。
ですから、ピックの軌道コントロールだけでなく、手首のコントロールはここ(手首移動)にも必要です。



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スナップ外伝


注意
スナップ編、動作編、及び訓練編、すべてを熟読して
さらに訓練をする中で、この外伝を参考にして下さい!



ピックで弦を、例えば5.0kgでプッシュして止めた時の弦の曲がりを、例1に示します。
(もちろん、5.0kgと云うのも例えの数値です)

さて、5.0kgでピックが弦を押さえていても、はじく瞬間に力が弱くなり(弦の張りに負けて)
例えば4.9kgの荷重ではじいたとすると、
青線のような弦の曲がりからピッキングした事になります。

これは、弦の曲がりが瞬間戻りながら、ピックではじかれた事になり、
これでは、はじき飛ばしたとは云えません。実際、音も抜けてきません。

また、5.0kgでの荷重そのままで、ピックが弦をスライドする動きで、はじいたとしても
やはり、はじき飛ばしたとは云えません。

スナップを効かせて(つまりパチンと云う現象になるように)弦をはじき飛ばすと云うことは、
つまり、赤線のようにさらに弦が下に押し下がりながら弦をはじいている事になります。
しかも、その力は、弦の張りをわずかに超える力で良い訳です。理論的にも実際もそうです。
(例えの数値として、5.1kgとしています)





例2も全く同じですが、ついつい力(荷重)が入り過ぎて、例えば、30kgの力で
ピッキングしようものなら弦が強震してしまい、これも音は抜けません。

弦をはじき飛ばすと云っても、力まかせでは、きれいな艶のある抜ける音にはならない訳です。
その力の加減は、繰り返しになりますが、弦の張りをわずかに超える力で良いわけです。

ですから、弦をピックで多少押さえ気味にして、一旦止めて、弦の張りを感じて
そこから、はじき飛ばす、この飛ばす感覚を手首に覚えさせて下さい。

はじき飛ばす感覚を覚えるためにも、まずは強くプッシュして(弦の張りを強く感じて)
そこから、はじめは強くなって弦がビビっても良いですから、飛ばす感覚を理解して、
訓練、および練習で力加減を修正、工夫をしていって下さい。


もちろん、手首は浮かせて、手首の動きでピッキングして下さい。
(スナップトレーニング・デモ(A Major scale) の動画を参考に、
基礎トレーニング・シンクロでのトレーニングで訓練に励んで下さい)



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ダウンピック・アップピックでの弦の受け止めと手首の返し

2009.2.11 追加
スコッティさんの質問に答える形での動画です。アコギで弾いていますが、エレキでも同じになります。
分りやすいように、大袈裟にやっています!!(ちょっとヘタクソですなぁ!がはは。)



ピックがより多く6番線側に倒れる形の方が、ダウンピックにおいては、弦をしっかり捕らえることが出来ます。
しっかり捕らえると云うのは、連続したピッキングでは、弦は振動している訳で、
その振動を瞬間、ピックで捕まえる(止める)感じになります。
そしてそこからプッシュして(強い時もあれば、弱い時もありますが)
感じた弦のテンションを跳ね飛ばすように、パチンとスナップを効かして弦をはじき飛ばす訳です。

アップピックでピックが弦を受け止めたときには、その瞬間6番線側に寝かせたフォームであっても、
そこから弦をプッシュするときに、手首がほんのわずか1番線側に返るようになります。
ほんのわずかですが・・・。そうすることでピックは多少垂直に近い状態になり、
受け止めると同時に弦をプッシュして、そこから弦をはじき飛ばせるようになっていきます。

特にゆっくり一音、一音やる場合には、ダウンもアップも「手首の返し」がそれぞれ伴う筈です。
これは、腕の回転のように見えて、実は手首自体の動作になります。
この手首動作の重要性、手首の返しは「スナップと云う現象」を導き出すもので、
単に「手首の振り」などではありません。





欧米人の手首の柔らかさは、やはり私たち日本人には、なかなか真似できるものではありません。
ですから、訓練が必要になります。
手首の返し、弦の受け止め等、それらの動作の確認などを意識して、弦をはじき飛ばす感覚を掴んでください。


弦の受け止めと手首の返し





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基礎トレーニング 
(弦を押さえる指とピッキングのシンクロ)



基礎訓練として、いくつかのパターンを提示します。(デモ動画参照)

こちらをクリック!
右手と左手のシンクロでのトレーニング(リズムも含む) (A Major scale)



(クリックしても、ページに飛ばない方は、以下をアドレスにコピー貼り付けで)

http://pakustudio.zouri.jp/synchro-training.html

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ちょっと一休み!


両手タピング


基礎訓練だけでは、飽きてしまいますね!船員希望者さんの仰る通りです。
両手タピングなら、ピッキングしませんから、これもまた楽しいでしょう!


Joe Satriani 氏の Midnight を練習しましょう!

それでは、こちらをクリック!
Midnight。(両手で遊びましょう!がはは。)


(クリックしても、ページに飛ばない方は、以下をアドレスにコピー貼り付けで)

http://pakustudio.zouri.jp/midnight.html




休憩、終わり!

また訓練じゃ!がはは。


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動作に於ける筋肉訓練


正確なピッキングのためには、腕がブレたり、手首のフォームが崩れたりしないよう、
また、6番線〜1番線のピッキング移動など、手首や腕をコントロールする必要があります。
しかしそのためには、まず十分な動きが出来ないとコントロールもままなりません。

それと欧米人のような、手首のコントロールの「しなやかさ」と
パチンと弦をはじき飛ばす手首の「強さ」も重要な課題となります。

ここからは動作(ピッキング)に必要な腕や手首の筋肉の訓練を説明していきます。
もちろん、これだけではありません。各自、色々研究してみて下さい。
まず動作 1と2は、手首の振りの動き、動作 3と4は指の動きです。




------- 手首動作 1 --------
(手首を浮かせた場合の腕、及び手首の動作・筋肉訓練 全2part、3パターン)
一番重要です。これをしっかりやって下さい。


Part 1 (手首の振りを確実に行うための訓練)

まず、イスに座り、肘(腕)をひざに乗せ、上半身の体重を掛けて腕を固定します。
次に、ハミングバードピッキングの要領で手首を振ります。

ピックは持ちませんが、ピックを持つような形をします。

この時、手首は内側に90度に曲げます。しかも、ずっと手首に力を入れて内側に曲げておきます。
そのまま手首に、力を入れながら、ハミングバードピッキングの要領で手首を振ります。

うでの回転は意識しません。手首を振れば(メインの動き)自然と腕も回転(サブの動き)します。
ですから手首を振ることと内側に力を入れておくことだけを意識します。
つまり、手首を90度に曲げた形(フォーム)を崩さずに手首を振ることになります。

手首の振り幅は出来るだけ大きく取って下さい。稼動範囲を大きくすることが訓練になります。

徐々に、手首の振りを速くしていきます。この時、稼動範囲を狭めてはいけません。
稼動範囲はそのままに、手首の振りだけを速くします。

そして、出来るだけ速くしていきます。そうすると、肩の筋肉(三角筋)や肘の腱に力が入ります。
力が入って構いません。力が入っても手首の振りはそのまま速くです。(これが筋肉強化です)
また、腕がブレて来るかもしれません。スクリューのシャフトのイメージで腕はブレてはいけません。
腕がブレて来るようなら、上半身の体重をより一層掛けて腕をブレないように固定します。

出来るだけ速くして、約10秒〜15秒程度行います。初めはこれだけでもキツイです。
肩の筋肉や腕の筋肉を軽くマッサージしてインターバルを取ったら、また同様に行います。

これらを3、4回行います。これを1ラウンドとして、時間を置いて、日に3ラウンド程度行って下さい。
(初めは無理をしないで下さい。手首や腕や肩に違和感があれば、訓練を少し休んでください。)

腕や肩に力が入っても、しっかり手首が振れるようになることが目的です。
しっかり手首が振れるようになったら、次のPart 2に進んで下さい。

決してあせっては、いけませんよ!


------ 訓練の進め方・及び・注意点 ------

私たちは、欧米人に比べて、手首の使い方がうまくありません。
手首が硬いと云う感じで、うまくコントロール出来ないようです。よって、訓練が必要になります。

訓練は順番が大切です。ひとつずつ、クリアしてから先に進んでください。
Part 1 が自分で出来るようになったと判断したら、それを土台として次のPart 2に進んで下さい。

Part 1 は、もう土台となっているので、やる必要はありませんね!
Part 2でも、その1が出来るようになってから、それまでの訓練の成果を土台として次のその2へ進んでください。

初めは余計な力が入ってしまっていても、訓練が進むにつれて動作に慣れてくることで、
つまり運動能力が向上することで、今度は少しリラックスして、肩の力を抜いてみようと意識して、
力を抜いてみると、あれ!力を抜いても速い動作が同じように出来るぞ!と気付くようになります。

これは、運動能力の向上として、筋肉の使い方が分かってくるので、
余計な力が抜けて、いわば軽い力で出来るようになるのです。

勿論、必要な力は、必要な力として必要でありますが・・・。がはは。
そして、これらの訓練は動作に慣れる「手段」で、本当の目的は、ピッキングの向上にあります。
ですから、実際にギターを弾く練習の中で、自分なりに「工夫」をして活用してください。

『 ピッキングの動作は、人それぞれですが、同じなのは「スナップ(パチン)」なのです!お忘れなく。 』



Part 1 (手首の振りを確実に行うための訓練)

音声は入っておりません。
決して、早回しではありません。念のため!





Part 2 (手首の振りをコントロールする訓練)

その1 (手首は90度ハミングバード)

腕を空中に浮かせた状態で、Part 1 の動きを行います。
Part 1 ですから、手首を内側90度になるよう力を入れています。
これも、出来るだけ速くして、約10秒〜15秒程度行います。

腕は、絶対にブレてはいけません。ブレないように、肩や腕に力を入れて下さい。
即ち、腕を空中でホールドするため、
肩の筋肉(三角筋)や腕の筋肉(上腕三頭筋)に負荷が掛かります。
これが、筋肉強化になります。(これも相当しんどいです)

肩や腕に力が入っても、手首は出来るだけ速く振って下さい。

マッサージなどをしてインターバルを取ったら、また同様に3、4回行います。
これを1ラウンドとして、時間があれば、日に3ラウンド程度行って下さい。


音声は入っておりません。
後半、少々疲れてきて少し腕がブレています。手首もうまく振れていません。
疲れてきて振りが鈍く、また、腕がブレるようなら少し休憩をして行って下さい。






その2 (今度は、手首は90度では無く、やや内側に傾けたフォームで)

その1と同じく、腕を空中に浮かせた状態で、手首をやや内側に曲げたフォームで行います。
当然、やや内側のそのフォームを崩してはいけません。(意外と難しいです)
手首のフォームを崩さないために、手首に力が入ります。入って構いません。
手首に力が入らないとフォームをキープ出来ませんから。
当然、ここでも、腕はブレてはいけません。(腕の形もキープします)

フォームをキープしつつ(手首に力が入っても)振りを出来るだけ速くすることが訓練です。
ここでも、肩の筋肉(三角筋)や腕の筋肉(上腕三頭筋)に負荷が掛かります。

意識としては、手首だけ振ると云う意識です。
この段階では、稼動範囲を小さくしても良いので、見た目、手首だけの動きになります。

行う時間は、同じく約10秒〜15秒程度行います。
そして、日に何度でも、どこででも、好きな時間に行って下さい。
(人に見られると恥ずかしいです。バカみたいに思われます)


音声は入っておりません。
この段階になれば、それほど大きく振る必要もありません。






-------- 手首動作 2 ---------
(ミュートなどのブリッジに手首を置いた場合の動作・筋肉訓練 全2part/追加1partあり)


手首動作 1 が十分出来るようになってから、この手首動作 2を行って下さい。


Part A・持久力訓練

まず、テーブルに手首を乗せます。この時、腕全体もテーブルにつけて、
そして「手首のみ」をテーブルに対して左右・水平に振ります。
手の指は、ピックを持つように軽く握った形です。
(この「手首のみ」の動きには前腕の筋肉を主に使います。)

   


手首と云うか手のひらを軽くテーブルに付けた時、親指の爪がテーブル面に直角になるように
(親指の爪をピックに見立てる感じで)親指の爪を立てるように手首を返します。

動画にあるような速さで(これ以上速く行っても構いませんし、もう少し遅くても良いです。)
出来るだけ動きの範囲を多くして(稼動範囲を多く取ることが、筋肉により多くの負荷を掛ける事と、
柔軟性を養う訓練になります。)

とはいえ、実際のピッキングでは、6本の弦の幅分、10センチも動きが取れれば良い訳ですので
手首の稼動範囲(ふり幅)を10センチ前後と考えて行っても良いです。

この時、ある程度の速さになると、多少腕も動いてしまいますが、手首が振れていれば構いません。
でも、あまり腕が動くようでしたら、腕が動かないように、腕全体、または、手首をテーブルに
押し付けるように上半身の荷重を掛けて固定するような感じでも良いです。
(動作1 Part 1のような感じです。)

また、速く手首を振ると、腕や手首に力が入ってうまく手首のみを振ることが出来ないようなら、
親指の爪をテーブルに押し付けるようにして、腕や手首に入りそうになる余計な力を
親指の爪を押し付けることで、その力を親指の爪へと分散させることが出来ます。

そして、この親指の爪を押し付けることは、ピッキングにおける弦をはじき飛ばす
負荷と云うか抵抗に負けない訓練にもなります。

ですから、常に親指の爪をテーブルに多少押し付けながらの動きになります。


ここでは、持久力訓練として、ダウン・アップの動きで1回と数えて、50回。
すぐに、もう50回。またすぐに、50回。合計150回、行います。


初めの50回は楽に出来ても、最後の50回分は相当辛いかもしれません。
ですが、この辛さが前腕の筋肉訓練になります。

一旦、手首や腕をマッサージして(特に前腕の筋肉をほぐすように)インターバルを取って
もう一度、50、50、50、の150回を行ってください。(これを1ラウンドとします)

手首の振りの速さにこだわる事はありません。持久力訓練なので・・・。
ゆっくりでもその分回数(ラウンド数)をこなせば良いわけです。


ゆっくりの場合は、100、100、100、の300回にしてみるとか、
自分にあった速さで訓練と工夫を行ってください。


もちろん、無理はいけません。

回数にもこだわる事はありませんが、手首の左右・水平の動きに必要な前腕の筋肉に
十分な負荷を掛けるようにしないと筋肉強化、および柔軟性を養うことは出来ません。



目的は「手首のみ左右・水平の動きに慣れる」ことです。普段、このような動きはしないですか ら。
そのために、こういった訓練が、とりあえずひとつ考えられると云うことです。


これも、やればやるだけ、必ず身に付きます。では、頑張って下さい。がはは。


持久力訓練





Part B・リズムを考慮してのアクセント付け


Part Aでは、腕もテーブルに着けて行いましたが、
このPart Bでは、動画にもあるように手首だけを付けます。

   


尚、注意すべき点は、Part Aと同じです。

そして譜面、EX1、EX2、EX3に示す通り、単に手首を左右・水平に振るだけではなく
動きにアクセントを付けて訓練を行います。

これは、よりピッキングに近づけるためでもありますし、リズムの訓練にもなります。

譜面、EX1、EX2、EX3は、どれも、ダウンの動きにアクセントを付けていますが、
アップでの動きにアクセントを付けるパターンやその複合タイプとか
皆さん、色々工夫をしてやってみて下さい。

ただ多少、テンポを速く上げて行うことも必要です。
そして、これも筋肉訓練として、前腕の筋肉が少しつらくなるまで続けて下さい。

動きに慣れることは、それだけ運動能力が増した事になる訳です。
手首の使い方、筋肉の使い方から、より一層、動きに磨きを掛けてピッキングに活かしてください。

(テーブル動作の後、各動画にギターでも同じパターンを弾いています。)






EX1
(最初に、関係ないのですがちょこっとギターを弾いて、それからテーブル動作です)










EX2
(アクセントの位置が違うので、注意です。)










EX3
(ワタシがよくやったリズムパターンです。)





訓練後は、筋肉がパンプアップして熱を持っていますから、
水道の水などで筋肉を冷やして、十分ケアして下さい。

くれぐれも、無理の無いようにお願い致します。



-------- Part C 手首上下での動作訓練 (2009年8月25日追加)----------


スコッティさんのご質問に回答する形で、動作1と2を混ぜての訓練を考えていきます。

テーブル面をギターの6本の弦と考えて、手首を浮かせて親指の爪をテーブルに当てて、
ハミングバードピッキングをする!という訓練も出来ますね。
(テーブルでなくても、ひざを使っても、ズボンのベルトの所でハミングバードピッキングの動作をやっても良いです。)

そこから、手首をテーブルに付けて(ミュート)の動作に移行する。
つまり、手首の位置は上下しても、ピッキングの位置(ピックの弦に対しての深さ)は一定となりますね。
浮かせたり、テーブルに付けたりと、これらの動作を繰り返し行ってください。
手首の上下に対しての訓練です。意外と重要だったりします。手首の柔らかさを身に付けられますね。

実際、演奏中では、手首は意識して浮かせたり、ブリッジに手首を付けてミュートしたりと、
いつでも一定ではありません。手首の位置(上下)が問題ではなく、
位置が変わっても同じようにスナップを効かせてはじき飛ばせるか!なのです。
(ですから、訓練としては欧米レベルなのです。彼らは普通に出来ますから・・・。)

以下の動画では、テーブル動作ではなくギターでの動作とズボンのベルトの所での動作をやっています。

手首を浮かせると、腕の回転も付きますが、ブリッジに付ければ手首のみの動作で腕の回転は付きませんね。
(腕の回転の様子が分かるように、腕に黒のテープを貼り付けてはみましたが、あまり効果がないかな。がはは。)


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また、強いピッキングと云うのは、
ただ単に振りの動作を強くするのでは無く、テーブル動作での爪を押し付ける感じで、
ギターと云うか、弦にピックを押し付ける格好(ピックを深く入れるつもり)でやったり、
または実際、ピックが弦に対して深い場合、パチン(スナップ)を意識すれば、
はじき飛ばそうとする動作の力(トルク)を必然的に大きくせざる負えないわけで、
それが強いピッキングなのです。

軽いピッキングと云うのは、その逆のことになります。
つまり、弦に対してピックを浅くすることで、小さな力(トルク)でもパチンと弦をはじき飛ばせるわけです。
よって、軽いピッキングと云うのは、弱い動作と云うことではありませんね。

これは「弦をはじき飛ばすためのスナップの原理」そのものです。

確認のためにギターで、ハミングバードピッキングをする中でピックを深く入れるつもりで、
(別にハミングバードスタイルでなくても手首を軽く浮かせていれば良いです。)
少し押し付けたり、緩めたりと試してみてください。(重要事項)

押し付けた分だけ、手首動作の力(トルク)が必要になりますし、緩めれば力(トルク)も小さくて済むわけです。

より以上、実感として「スナップ」の意味がお分かりになるかと思います。


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Part C 手首上下での動作訓練





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クローズド・フォームとオープン・フォーム

ゲストブックで、じゃくそんさんの質問に答える形で、以下のようなコメントを致しました。


『外国のギタリストは、普通にギターを構えた時、
ピックを持つ親指と弦との開き(空間)が思いのほか少ないです。(クローズド・フォーム)
我々はギターを構えると、親指と弦との間に大きく空間(オープン・フォーム)が出来ます。
(結果、我々は最初からピックが一番線側に寝る形になる)

我々にとっては、意識しての手首を返すフォームであっても、
彼らには、意識せず普通の構え方なのではないのかと思ってしまいます。』




クローズド・フォーム               オープン・フォーム

   


この事に関しての、見解ですが、

欧米人とアジア人の生活様式が原因なのでは、と考えます。
例えば食事をする時、我々は、箸を使います。
欧米人はと云えば、ナイフとフォークですね。

何気ない手首の使い方ですが、
箸を使う時よりもナイフを使う時の方がより手首を内側に返しますね。
欧米人は、子供の頃から手首を内側に返す手首の使い方が
やはり、慣れていると云えるのではないでしょうか。

つまり手首を内側に返す手首の使い方が普通と云うか、
それほど意識しないでそうなると思うのです。


まぁ、こじつけと云われればそれまでですが、我々にとっては、実際リラックスしてギターを構えなさいと云うと、
多くの方が、知らず知らずのうちにオープン・フォームになってしまうことが事実です。

ですから意識して手首を内側に返すクローズド・フォームになるようにしないと、
オープン・フォームでは、ピックが一番線側に寝てしまいます。

ピックが一番線側に寝てしまうと、
ダウンピックでは、撫でてしまうようなピッキングになりがちで
アップピックも手首を大きく返さないと引っ掛けるようなピッキングになってしまい、
結局、ダウン・アップ共にパチンとスナップを効かすピッキングが出来ません。




ですからフォームとしては、クローズド・フォームになるようにすると、
自然とピックは、6本の弦のフェイス面と云うか、ギターに対して90度、直角になる感じで
ダウンもアップもパチンと弦をはじき飛ばせるようになります。

まぁ、これも、スナップ(パチン)を心掛けると云うか、
スナップからフォームを考えればクローズド・フォーム、
つまりピックを直角な感じにすることが、自然なことだと思います。






-------- 動作 3 指の動き --------
(親指・人差し指の屈伸を使う場合・俗に云うチッキン)


まずは、you tube にあった動画(成毛さんのビデオ)からチッキンの説明文を載せます。(1分33秒〜)
文字で読む方が頭に入りますね。指の屈伸の参考にして下さい。



------- Dr.シーゲルのよい子のロックギター「ピッキング編」より -------

今まで、手首のスナップの練習では、手首や指をギターに付けないようにと云いましたけ ども
チッキンの場合は、手首を軽くブリッジに乗せます。

これは、ギューっと押さえつけては駄目ですよ。ギューっと押さえると

(フローティングしているトレモロでは)
ピッチが上がってしまいますし、音も抜けなくなってしまいます。
ですから、手首や腕に余計な力が入らないようにして
あたかも、鳥の羽根を乗せるように軽く乗せます。

はじめに、5番線7フレットの E の音を押さえて、
あとの弦は鳴らないように他の指で軽く触ってミュートします。
そして、右手は六連でピッキングします。
六連と云うのは、ダウン、アップ、ダウン、アップ、ダウン、アップと弾きます。
(これで一拍。)

まず、ダウンストロークは、親指でピックを下へ押して、弦をはじきます。
この時、親指の先で押すのではなく、親指の腹を押し出すような感じでピックを下へ押します。
そうすると、親指はピーンと伸びて爪が上へ反るぐらいになります。

次に、アップストロークは、人差し指でピックを下から上へ押し上げて、弦をはじきます。
そうすると、こうゆう風に親指が曲がります。
そこでまた、親指の腹でピックを下へ押して、ダウンストローク。

こうやって弾いていきます。
(成毛氏、演奏・・・。)

そして、六連の頭のダウンストロークにアクセントを付けます。
(成毛氏、演奏・・・。)こうゆう風に弾きます。


よく初心者の人で、ピックを親指と人差し指の先っぽでつまんで、弦をノコギリで引くように
押したり、引いたりしちゃう人があるんですけど、これでは全然、音が抜けません。

二本の指で押したり引いたりするのではなくて、
ダウンの時は、親指でピックを下へ押す。アップの時は、人差し指でピックを下から上へ押し上げる。
つまり、どっちもピックを押す。と云う動きで弾くことが大切です。



【次に、ボレロのリズムとイラプションのフレーズを
それぞれチッキンで弾いていますが、ここでは、説明を省略致します。】


今は、指の動きが分かりやすいように、ちょっと大袈裟にやりましたけども、
実際には、こんなに大袈裟にやる訳ではありません。

ただし練習の時は、初めは中々指がちゃんと動いてくれませんから、
鏡かなんかに向かって、このぐらい大袈裟にやって、そして指の動きを見ながら
練習すると、悪いところが良く分かります。


ただ、このチッキンは速く弾くことは出来ますけども、
ヘタをするとリズムのノリが無くなってしまいやすいんです。

ですから、実際には、このチッキンだけ単独で使うと云う事はあんまり無いんで、
全く無いわけではないんですけども、大抵は、手首のスナップと一緒に使います。


【手首のスナップと云っていますが、正しい意味は、手首の動きのことですね】


つまり、手首半分、チッキン半分で弾くわけです。
そうすると、手首は半分の動きで良いし、親指と人差し指も半分の動きで弾けますから、
モーションが小さくなって、より速く弾けますし、リズムのノリも良くなります。

ですから、外国の本当にピッキングのうまい人が弾いてるのを見ると、
手首もそんなに動いてないように見えるし、親指と人差し指もそんなに動いてないように
見えるかもしれませんけども、これは、二つをうまく併用して
ほんとに必要最小限の動きしか、しないからです。

でも、いきなりそんなピッキングを真似しようとしたって、
余程の天才でもない限り、出来っこありませんから、はじめは別々に練習します。

そして、同じフレーズをどちらでも同じように弾けるようになったら
両方を併用して弾いてください。


以上、Dr.シーゲルのよい子のロックギター「ピッキング編」より。


【削除されたら見れませんので、宜しくお願い致します。】

Dr.Siegel Basic Picking Lesson〜Chicken(親指と人差指の屈伸)






親指と人差し指の屈伸の仕方は、上の動画を参考にして、その訓練を以下に述べます。

まず、親指の爪をテーブルに直角になるように、手首を返します。(小指側が浮く形)
これは、ピックを持った時に、ギターに対してピックが直角(90度)になるフォームですね。
つまり、親指の爪をピックに見立てる感じです。

または、小指の付け根がテーブルに着いていても親指の爪がテーブルに直角になるように
多少、窮屈な形の手のひらになりますが、親指の爪を直角に立てるようにします。

そして、親指と人差し指の「屈伸のみ」の訓練として、その動作に注意しながら行います。

ダウンでは親指を伸ばすように爪が上へ反る感じになります。
アップでは人差し指の関節を曲げる感じです。


実際のピッキングでは、手首の動きと合わせて弦をはじき飛ばしますから、
指の屈伸と手首の動きとで、成毛さんの説明にもありますように、
動きとしては見た目、ダウンでは、親指の腹を押し出すような感じで弦をはじく感じに見えます。


屈伸の動作を速くしていくに従って、親指の爪をテーブルに押し付けるようにします。
ダウンの動きで爪をテーブルに押し付ける。アップの動きでも爪をテーブルに押し付ける。
つまり、どちらも爪をテーブルに押し付けながらの動作訓練となります。

この時に、テーブルに付けた手首自体に力があまり入らないように注意します。
(指の屈伸そのものが訓練目的なので、手首自体に多少、力が入るのは
仕方がありませんし、指の屈伸自体うまく動かせるようになれば、
手首にそれほど力が入らなくなるので気にしなくて良いです。)

手首自体に力があまり入らないように注意するのですが、
親指の爪に力を入れること(テーブルに押し付けること)で、
手首への力を、親指の爪(屈伸の動き)へと分散させることが出来ます。

動作2と同様に、親指の爪をテーブルに押し付けることで、
実際のピッキングでの弦をはじき飛ばす際に起こる負荷に、負けない訓練にもなります。



ここでは屈伸の回数とか、何分やるとかはあまり考えず、
単に屈伸の動きの訓練として、テーブルがあれば、何処ででもやってみて下さい。
(人に見られると、おかしな奴と思われますので、注意が必要です!がはは。)



見た目、指の屈伸だけ出来ても、この屈伸を使ってピックで弦をはじき飛ばせないと
抜ける音にはなりません。ここでも、スナップ(パチン)が必要になりますね。

ですから、チッキンもいわゆる、ピッキング動作スタイルのひとつである。と云えます。

十分に指の屈伸が出来るようになってきたら、実際にギターを弾いて
屈伸を使ってピックで弦をはじき飛ばす工夫を考えてください。

一般的にはピックのアングルは、順アングルになります。

実際に弦をはじき飛ばすにはその動き自体は、動きの幅10ミリもあれば
パチンと弦をはじき飛ばせますから、そのコンパクトな動きが出来るように訓練して下さい。

しかし、コンパクトな動きが出来るようになるには、まずは、大きく動きの幅を取って訓練をして
しっかり動かすことです。しっかり動かせるからこそ、コンパクトな動きも出来るようになる訳です。


親指・人差し指の屈伸
(指の屈伸のみの訓練として行ってください。)






-------- 動作 4 指の動き ---------
(指の屈伸を使わない場合、親指・人差し指、カニさんのはさみ)


成毛さんから直接、指の屈伸(チッキン)を教わるまでは、正直、チッキンを知らなくて
そんな弾き方があるのか!と驚いたものですが・・・。

チッキン自体は、イングヴェイのピッキングで有名になった云うか、
1990年 3月4日放送のパープルエクスプレス・ギター講座、
(第9回 暗闇の地獄の悪魔の特訓の中)
でチッキンの説明をしてから知られるようになった感じですね。

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このチッキンをサークルピッキングと呼ぶ方がいますが、それは間違いです!
サークルピッキングの軌道はその名の通り円を描きます。単に円のような軌道(楕円)とかでは無く、
「真円」を描くピッキングとされています。(これは意外と厳格です!)

チッキンの場合は、ダウンピックは直線軌道ですし、アップピックも直線軌道が基本です。
ただ、手首の動きも合わさると、なんだか円を描いているように見えるだけで、
実はピックの軌道は直線なのです。

ですから、イングヴェイのピッキング(チッキン)をサークルピッキングだと間違った解説をする方がいますが、
決して、サークルピッキングではありません。念のため!

中途半端な(楕円)ピッキングでは、ダウンもアップもこすり弾きのようになって、抜ける音にはなりません。
真円を描くためには、指の屈伸のコントロールと手首の柔軟さが必要になります。
私たちにとっては、真円軌道も困難ですし、その軌道の中でパチンと弦をはじき飛ばすことはもっと難しく、
結局、こすり弾きにしかならず、よってサークルピッキングは中級レベルの方でもやらない方が無難です。

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チッキンは、速弾きでのピッキングとして今では、ポピュラーなピッキングの動作と云えますかね。

ですが、ワタシは学生の頃から、エリック・クラプトンのピッキングを参考に
屈伸を使わない親指・人差し指の動きを、ピッキングに取り入れていました。

クラプトンのピッキングをよく見ると、手首の動きだけでなくその動きの中に
親指・人差し指の動きも併用して使っていることに気付きます。

チッキンと違って、指の屈伸ではなく、人差し指が「カニさんのはさみ」のような動きです。
それに、親指の動きを合わせてのピッキング動作になります。

ダウンもアップも親指・人差し指、その両方の動きと云った感じですが、
ことさら、ダウンは親指の動き、アップは人差し指の動きと解釈しても良いかとも思います。

これだと、ピックのアングルは、
平行アングルでも、順アングルでも、逆アングルでもなんでも良いです。

この「カニさんのはさみ」も単独で使うことは殆んど無くて、
手首の動きの中で、指の動きもある。と云う感じです。

ピックを持った人差し指に注目すると、中指との間の空間が開いたり閉じたりするのが分かります。


指におけるピッキング動作には、屈伸(チッキン)だけで無く、指の屈伸を使わない場合
(勝手に「カニさんのはさみ」と書きましたが)もありますよ。と云うことです。

カニさんのはさみの指の動きは、あまりギター雑誌や教則本には書かれていないようですが・・・。


手を軽くにぎった形でも、人差し指と中指が閉じたままだと、手首のみの動きと云えますし、
人差し指と中指が開いたり閉じたりしていれば、
「カニさんのはさみ」的な動きも加わっている。と云えます。


また同時に、チッキンも使えばよりコンパクトな動きと云えますが、
ヘタをすると。サークルピッキングのような感じになって、
ピックが円を描くようになってしまいがちなので、注意が必要です。

サークルピッキングでも、弦をはじく際にパチンと弦をはじき飛ばせれば問題は無いのですが
余程、手首の動きと指の動きがしっかりしていないと、ダウン・アップ共に抜ける音にはなりません。

ですから、手首の動きがしっかり出来て、そして、指の屈伸も、まずは単独で出来るようになり、
カニさんのはさみも訓練としてしっかり出来るようになれば、
それらを複合的にピッキングに活かせることになります。


ただ、指の動き、屈伸もカニさんも、手首の動きにプラスされる動きである。と認識して下さい。
つまり逆を云えば、屈伸もカニさんも、その指の動きが全く無くても、
手首の動きを磨いていけば、十分、速弾きにも通用すると云う訳です。


ですから、チッキンとか指の動きが出来ないと、速弾きが出来ないなどと考えないで下さい。
(日本では、チッキンが速弾きのポイントだと信じている方が多いようですが)
手首の動きだけでも十分ですし、またその方がリズムのノリも良い訳ですから。



と云いながらも、とりあえず「カニさんのはさみ」のポイントです。

動画では、人差し指と中指が閉じたままでの手首のみの動き。から、
人差し指と中指が、開いたり閉じたりの「カニさんのはさみの動き」を示しました。


指をテーブルに付けて、手首は浮かせるパターンと
(テーブル面をギターと考えれば、ボディに指を付けるフォーム)
それとブリッジに手首を乗せてミュートをするフォームの二つがあります。

いずれも、親指の爪をピックに見立てて、テーブルに対して直角になるように手首を返す形、
または、小指側がテーブルに着いていても親指の爪を立てるような形にします。

手首の位置が上下左右に動いてしまうと必然的にサークルピッキングな動きになってしまいますから
手首を浮かせたパターンでも、テーブルに付けた指はしっかりと固定することになります。
ただし、手首の動きも加わりますので、しっかり固定すると云っても手首の位置キープのためです。

これも親指の爪をテーブルに押し付ける感じで。とは云っても、あまり強く押し付けると
手首の動き、指の動き共にスムーズに行きませんから、力加減は色々工夫して下さい。

テーブルを使って、人差し指と中指が、開いたり閉じたりの「カニさんのはさみの動き」が
出来るようになったら、実際にギターを弾くことで、ピッキングに活かしてみて下さい。

ただし、これも、絶対出来なければいけない。と云う訳ではありません。
やらなくても、結構です!がはは。


繰り返しますが、指の動きには「屈伸」だけでなく「カニさんのはさみ」もある。と云う事です。


カニさんのはさみ
分かりやすく大袈裟にやっていますが、実際はわずかな動きですね。






おまけの動画 (トリプレット・ピッキング)

以前、ゲストブックで、トリプレット・ピッキングも良い練習になると云いましたが、
手首を浮かせても、ブリッジに手首を乗せても、両方出来るように練習してみて下さい。


おまけの動画
(おまけですから適当で、おもいっきりミスってま〜す。お許しを・・・。がはは。)








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−−− [ 動作・外伝 ] −−−


BPM(Beats Per Minute )300を超えるような速弾き(超速弾き)では、
普通の速弾きでの動作(手首の動き・振り)とは、一線を画した動作になります。










超速弾き、動作訓練(初歩)
決して、早回しとかではありません。念のため!









-------------  終章  -------------


ギターによる演奏を植物に喩えたならスナップは根っこになります。
土の中にあって地上からは見えません。そして演奏(音楽)は地上に見えるものを云います。

地上に見えるものとは、茎や葉っぱのことです。
茎や葉っぱは、演奏スタイルや奏法テクニック及び音色、リズムその他となります。

そして、やがて花が咲いたら申し分ありません。

ですから、ギターを弾こうとしたら、スナップは欧米人のように
本来は必然的に備わっていないと話になりません。

勿論、土台として根っこは大事ですが、演奏(音楽)そのものに対してスナップ
うんぬんの話は、実は地面を掘り返すようなことなんです。

今まで散々、スナップを説明して来て、ここに来て地面を掘り返すようなことだ!

なんて云われても、どうすりゃいいんだい!?と思うかもしれませんが、
これは、スナップが使えるようになっても大した意味は無い!と云う事です。
ギターを始めた10才のアメリカ人少年とようやく同じになれたと云う感じです。


音楽をやりましょう!ロックをやりましょう!地上に見えるものをしっかりと!です。



これまで、生意気なことばかり書いて来ましたが、
ギターを弾くと云うのは、皆さんが考えているより、ずっとシンプルなんです。

だからと云ってシンプル、イコール、簡単。と云うことではありませんが、
スナップと云う現象がありさえすれば、ピッキングに於ける動作や形を
あれこれ考える必要はありません。スナップすれば必然的に動作は伴うのですから。

勿論、ピッキング(演奏)には基本的な事柄(テクニック)はありますが、
これは覚えればいいんです。

それよりも感情をどう表現したら良いかとか音色に意識を持つとか、
リズムはどうしたらカッコ良くなるかとか、
それらに気を配り自分自身で考えていく。それが音楽です。


植物に喩えればスナップは根っこです。土の中にあって地上からは見えないものです。
根っこにばかり囚われてもいけません。

皆さんがご自分で、これからたくさんの光と水で、茎を伸ばし葉っぱを付け、
やがて花が咲くように頑張って下さい。

そしてその咲く花には、ひまわりのような大輪の花もあるでしょう。
または野菊のような小さな花もあるでしょう。
花はそれぞれです。大輪の花もあっていいし、小さくて可憐な花もあっていいんです。


音楽を花に喩えましたが、船長の気持ちを汲んでくれると嬉しいです。



さて、ワタシはこの船の船長として、単に舵取りをしたに過ぎません。
皆さんがそれぞれ自分の船を、それこそ自由にロックギターの大海を突き進んで下さい。

(船長ってカッコいいなぁ!)自分で云うかぁ!?
(いいじゃない。誰も云ってくれないもん。がはは!)
その下品な笑い方は、なんとかしろよ!(がはは、だって海賊の船長だも〜ん。)へへへ。


































それでは、皆さん、大変お疲れ様でございました。

宝島遊覧(スナップ・クルージング)はこれにて終了でございます。

「スナップ編」「動作編」「訓練編・総論・実践」と皆さんとご一緒出来たことを大変感謝致します。


おしまい。


------ ぱく船長。------




---------------------- ロックギター ぱく船長 ------------------------




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